こんにちは
理学療法士の松井洸です。
ふくらはぎを細く見せたい!
すっきり見せたい!
こんな想いで、ストレッチやマッサージしているのに効果が出ないと、そのうち続かなくなりますよね。
中々効果が出ない場合は股関節をほぐす必要があります。
せっかく頑張っても効果が出ない時は、頑張る方向性を変える必要があるのです。
ふくらはぎの細さが股関節とどう関係するのか一緒に見ていきましょう。
<ふくらはぎが太く見える理由>
ふくらはぎが太く見えてしまう原因は以下の2つです。
・ふくらはぎの筋肉の使いすぎ。
・循環が悪いことによるむくみ。
順に見ていきましょう。
<ふくらはぎの筋肉の使いすぎ>
ふくらはぎの筋肉は下腿三頭筋(かたいさんとうきん)という筋肉です。
この筋肉を普段からよく使うと筋肉が発達して大きくなります。

どんな人が発達するかと言うと、股関節が硬い人です。
歩く際、足を後ろに蹴り出す時に股関節が硬いと、その分を足首で補って蹴り出して前に進みます。
他にも、立っている時は股関節か足首でバランスを保ちますが、股関節が硬いと股関節でバランスを取りにくくなります。
代わりに足首でバランスをとるので、ふくらはぎの筋肉をよく使うことになります。
<循環が悪いことによるむくみ>
むくみの原因は血液の循環が滞っていることです。
心臓から離れた部位ほど、心臓に戻るのに時間がかかるし、強く血液を送り出す必要があります。
足の血管は以下の部位を通って心臓まで戻ります。
くるぶし
↓
膝の裏
↓
内もも
↓
そけい部(ビキニラインの真ん中)


股関節が硬いと、そけい部付近にある大腿直筋(だいたいちょっきん)や大腰筋(だいようきん)の緊張が高くなりやすいです。

それによって、そけい部を通る血管が筋肉で圧迫され、血流が悪くなることがあります。
この場合はどんなにふくらはぎをストレッチしたりしてもあまり効果はなく、まず股関節をほぐすことで血流を良くする必要があるのです。
<股関節をほぐすストレッチ>
ここまでの内容から、ふくらはぎを細くしたいなら、まずは股関節をほぐしましょう。
以下のストレッチの前後でふくらはぎの動かしやすさ、むくみを比べてみてください。
1.両膝で立つ。
2.両側のそけい部を触る。
3.片膝を前に出す。
4.前に出した片膝に体重をかける。
5.そのまま後ろ側の股関節を伸ばす。
6.10秒ストレッチを3回行う。
ストレッチ後はふくらはぎが動かしやすく、むくみも減っていませんか?
股関節がほぐれた結果、下腿三頭筋にかかる負担が減り、血流も良くなったからです。
<まとめ>
・ふくらはぎが細くならないのは股関節が硬いから。
・股関節が硬いと、姿勢を保ったり歩く時に下腿三頭筋が強く働く。
・足の血管は股関節の前側を通るので、股関節が硬いと血流が滞る。
せっかくストレッチやマッサージをするなら、それを無駄にしないためにも、まずは股関節をほぐしてからやってみてください。
【筋膜アナトミー】
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【体軸トランスファー】
などは、こちらから無料ダウンロードできます。
metaaxis.co.jp/pdf/
最新記事 by 体軸コンディショニングスクール (全て見る)
- ビックボスの秘策⁉新庄監督から学ぶ姿勢の極意 - 2022年3月10日
- こどもの運動神経が良くなる肩甲骨の使い方 - 2022年3月8日
- 靴底で分かるこどもの歩き方の特徴 - 2022年2月22日