動くと股関節が痛い、股関節に引っ掛かり感がある、しゃがむと股関節がつまる。
そういった人は腕の付け根を触ってみてください。
固くなっていたり、痛みがありませんか?
もしそうなら、それが痛みや違和感の原因になっている可能性があります。
股関節なのになぜ腕なのか?と思う人もいるかもしれません。
しかし、この2つの場所はとても深い関係性があるのです。
股関節に痛み、違和感を引き起こす原因
動いたとき股関節に痛みを感じたり、引っ掛かり感、しゃがむと股関節がつまるといった症状を引き起こす原因としては、お尻の筋肉(大殿筋や中殿筋)が固さが挙げられます。

股関節は他の関節と違い、ソケットのように脚の骨(大腿骨)が骨盤にハマる形になっています。

そのため股関節をスムーズに動かすためには、脚の骨をしっかりと骨盤に引き付けた状態(ジョイント・セントレーションといいます)にしておく必要があります。
そして、その脚の骨を骨盤に引きつけた状態にする役割を持っているのが、体幹のインナーマッスル(大腰筋)で、体幹のインナーマッスルを働かせることにより脚の骨を骨盤に引き付けた状態で股関節をスムーズに動かすことが出来るようになります。

しかし、お尻の筋肉が過剰に働き固まってしまうと、体幹のインナーマッスルが働きにくくなってしまうので、脚の骨をしっかりと骨盤に引き付けておくことが出来なってしまいます。
動いたときに股関節に痛みや引っ掛かりを感じたり、しゃがんだときにつまった感じがするのは、お尻の筋肉が固まることにより、こういったように股関節の動きが制限されてしまっているからなのです。
ですので、股関節の症状を解消するためには、お尻の筋肉をゆるめていく必要があります。
以下のワークはお尻をゆるめる簡単なワークです。
・両足を伸ばした状態から右脚の踵を左膝の上あたりに乗せる。
・両手を前につき、股関節の付け根から前に倒すイメージで上体を倒していく。
・右のお尻を痛気持ちいい程度に伸ばしながら、深呼吸をしてゆるめていく。
・30秒ほど行ったら反対側も同様に行う。
※股関節が固い人や痛みを感じる人は無理のない範囲で身体をゆるめてください。
腕の付け根をほぐせば股関節がもっとゆるむ
お尻の筋肉をほぐすだけでも股関節をゆるめることは出来るのですが、それに合わせて腕の付け根についている背中の筋肉(広背筋)をほぐすとさらに効果的に股関節をゆるめることが出来ます。
お尻の筋肉が固まっている人は、お尻の筋肉とつながっている背中の筋肉が固まっていることが多いです。
アナトミートレインでいえば、ファンクショナルラインですね。

ですので、背中の筋肉をほぐすことによって、お尻の筋肉の固さも取ることができ、股関節をさらにゆるめることが出来ます。
背中の筋肉はかなり大きな筋肉なのでほぐすとなると大変なのですが、先ほどお伝えしたように背中の筋肉は腕の付け根にも付いているので、この部分をほぐすだけでも背中の筋肉を効率良くほぐすことが出来ます。
以下のワークを行うと効果的に背中の筋肉をゆるめることが出来ます。
背中の筋肉をゆるめるワーク
このワークを行うことによって、背中の筋肉がゆるみ、つながっているお尻の筋肉をゆるめることができます。
お尻の筋肉がゆるめば、体幹のインナーマッスルも働きやすくなり、股関節の動きがスムーズになります。
股関節が痛い人や股関節が固くてしゃがめないという人は、ぜひこの2つのワークを合わせて行ってみてください。
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