内ももを叩けば首こりが和らぐ

首が凝っていたり、痛みがあると、首をポキポキ鳴らしたり、マッサージをして身体をほぐすことがあると思います。
では、なぜ首が凝って(疲れて)しまうのでしょうか?

首や肩が凝ってしまったり、痛みが出てしまう原因はたくさんありますが、
よくあるパターンとして挙げられるのが、仙骨(骨盤)が倒れてしまっているということです。

なぜ、仙骨が倒れると首がこってしまうのでしょうか?

首こりを引き起こす人の姿勢

首こりを引き起こす人の姿勢を見ていると、頭が前に出て、背中が丸まっている姿勢になっていることが多く見られます。

この頭が前に出て、背中が丸まった姿勢というのは、首のアウターマッスル(胸鎖乳突筋や斜角筋など)が働きやすく、首周りの筋肉が固まる原因を引き起こします。

また、人間の頭というのは、体重のおよそ10%ほどの重さがあり(成人男性であれば5kg〜7kg)、その重さは背骨によって支えられています。

ですから、頭の位置が前方に移動してしまうと、頭を上手く支えられなくなり、代わりに首の筋肉を使って頭を支えるようになります。

このように姿勢が乱れてしまうと首の負担が大きくなり、首こりや首の痛みを引き起こす原因になってしまうのです。

では、なぜ頭が前に出て、背中が丸まるといったような姿勢になってしまうのでしょうか?

仙骨が倒れると首のアウターマッスルが働きやすくなる

姿勢が乱れてしまう原因として考えられるのが、仙骨(骨盤)が後ろに傾いてしまっているということです。

仙骨が後ろに傾くと、姿勢を真っ直ぐに保っておくための背中の筋肉(多裂筋や脊柱起立筋)が引き伸ばされた状態になります。

この背中の筋肉は仙骨から背骨にかけて付いていて、姿勢をまっすぐに保つ役割を持っているのですが、仙骨が後ろに傾き、引き伸ばされた状態になってしまうと働きが低下してしまい、姿勢を保つことができなくなってしまいます。

ですので、結果として背中が丸まって頭が前に出た姿勢となってしまい、首の負担が大きくなってしまうのです。

首こりを和らげるには仙骨を立てる

首のコリや痛みを解消していくためには、仙骨を立てることによって、背中の筋肉を働かせていく必要があります。

背中の筋肉を働かせることが出来れば、姿勢を正すことが出来るようになるので、頭の位置が戻って、首の負担を減らすことが出来るようになります。

では、どのようにして仙骨を立たせ、首の負担を減らしていけば良いのでしょうか?

内ももを叩けば仙骨が立つ

仙骨を立たせるために重要になってくるのが、内ももの筋肉である内転筋です。

内ももの筋肉は骨盤の筋肉(骨盤底筋群)と繋がっています。

この骨盤底筋群は、仙骨を立たせた状態で(ニュートラルポジション)、姿勢を安定させる役割を持っています。

ですから、内ももの筋肉を働かせることによって、繋がっている骨盤底筋群も働き、仙骨が立った状態でしっかりと姿勢を安定させることが出来るようになります。

内ももを働かせるための簡単なワークは以下の通りになります。

・立った状態から1歩足を前に出す。
この時、つま先は前に向け、膝を軽く曲げる。(膝が踵の上に来るように)

・前に出した脚の股関節のVラインの中央を手で軽く押さえ、股関節を折りたたむように身体を曲げておじぎをする。

・この体勢の状態で、内ももの筋肉を軽く叩く。

・その後、股関節から身体を起こす。

・この動きを3回繰り返し、かつ反対の脚でも同じように行っていく。

このワークを行うことによって、内ももの筋肉が働き、骨盤が立つようになります。

仙骨が立つようになれば、背中の筋肉が働くようになるので、姿勢が本来の位置に戻り、首の負担を減らすことが出来るようになります。

長時間デスクワークで首が張りやすい人や普段から姿勢が乱れがちで首コリになりやすい人は、このワークを行い、首の症状を和らげるようにしてください。

もちろん、予防にもなるので、他の方もぜひ行ってみてください。

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