マラソンが得意なこどもはみぞおちがやわらかい

こんにちは、理学療法士の中山です。

この寒い季節、こどもは体育や部活などで
マラソンが増えてくる時期ですね。

そんなマラソンですが上手に乗り切るためには
みぞおちの固さが重要だということをご存知でしょうか?

マラソンとみぞおちに
いったいどんな関係があるのか
一緒に見てきましょう。

〔ラクに走るために必要なこと〕

マラソンで疲れにくいようにするためには
脇と股関節が上手に使う必要があります。

脇と股関節は体幹と手足をつないでいる部分であり、
ここの関節がうまく使えているかいないかで
走っているときの状態が大きく変わってきます。

例えば、この脇や股関節がうまく使えていないと
走っているときに肩が上がりやすかったり、
膝を支点にして走るようになるため、
上下へのブレが大きく疲れやすくなってしまいます。

しかし、脇や股関節が良い状態だと、
肩が下がりリラックスして走れるようになったり、
足の振り出しがスムーズになりフォームが整うだけでなく
疲れにくい走りができるようになっていきます。


〔脇と股関節をうまく使うには?〕

脇と股関節をうまく使うには
みぞおちの状態を良くする必要があります。

みぞおちが固くなっていれば
筋膜でつながっている膝の筋肉が働きやすくなり
疲れやすい走りになってしまうからです。

逆に、みぞおちがやわらかければ、
みぞおちの奥にある大腰筋という
筋肉が使いやすくなります。

この大腰筋は股関節の筋肉ですが、
筋膜状のつながりでは脇の筋肉とも
つながっているため、みぞおちの状態が良ければ
疲れにくくラクに走れるようになっていきます。

みぞおちを使いやすくするには、
次に紹介する体操が効果的ですので試してみください。


〔みぞおちがやわらかくなる体操〕

・まず、ヘソから指4本上のところを押し固さを確かめる。
・次にヘソから指4本上のところと、その反対側のお腰のところに手を当てる。
・手を当てたところから背骨を前後左右とねじる方向にそれぞれ5回ずつ動かす。
・再びみぞおちに手を当て固さを確かめてみる。

動画はこちら
https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8

いかがでしょうか?

先ほどと比べみぞおちがやわらかくなってはいませんか?

この体操を行うことにより、
大腰筋を使いやすくするとみぞおちの固さはとれ、
脇と股関節を使いやすくすることができます。

また、この部分には呼吸で重要な横隔膜もあります。

横隔膜も大腰筋同様、脇と股関節を使いやすくする効果を持ち
さらに呼吸の効率も上がるため体力アップの役に立てられるかと思います。

ぜひ、試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト