年始といえば毎年必ずドラマが起こるのが箱根駅伝です。
彼らは何十㎞という長距離を走っているにもかかわらず、物凄いスピードで最後まで走り切ることが出来ています。
なぜあれだけのスピードを出しながら速く走ることが出来るのでしょうか。
今回は、駅伝選手の走り方を見ながらどうすれば速く疲れない走り方が出来るようになるのか解説していきたいと思います。
走り方が綺麗でも脚は速くならない?
フォームとパフォーマンスに関して、陸上のある有名なアスリートが実際に話していたことですが、
「私は顎を上げて走る癖があり、それを直したことがある、すると特徴であった大きなバネのある走りができなくなった。
また顎が上がると昔の走りに戻った。
このように短所が長所を支えていることもある。
短所も全体の一部であり、短所を直せば必ず全体のバランスにも影響がある。」
要は、クセを直して綺麗なフォームにしたらパフォーマンスが落ちる、というものです。
ですから、「フォームが良い=パフォーマンスが上がる」という関係性に必ずなるというわけではないのです。
走っても走っても疲れない身体の使い方
では、どうすれば脚を速くすることが出来るのでしょうか?
走っている見た目が同じでも例えばアウターマッスル中心で動いているのか、インナーマッスル中心で動いているのかによって身体の負担や走るスピードは大きく変わってきます。
アウターマッスル中心の走り方
アウターマッスルは身体の表面に近い部分に存在している大きな筋肉のことを指しますが、この筋肉は大きな力を発揮するときやダイナミックな動きをする役割を持っています。
しかし、アウターマッスルが働きすぎてしまうと関節の動きをスムーズにする役割を持つインナーマッスルが働きにくくなってしまうため、関節が固まってしまい、スムーズに身体を動かせなくなってしまいます。
ですから、どんなに良いフォームであったとしても、身体の使い方がアウターマッスル中心になってしまっていると、疲れやすく身体にかかる負担が大きくなってしまうのです。
インナーマッスル中心の走り方
速く疲れにくい走り方をするために重要になってくるのが、インナーマッスルを中心とした身体の使い方になります。
インナーマッスルには関節を安定させた状態で、動きをスムーズにしていく役割を持っています。
また、アウターマッスルの余計な緊張を抑える役割も持っているため、インナーマッスルを中心に走ることが出来ていれば、身体の負担を最小限に抑えながら、スムーズに動かせるようになります。
脚を速くするために必要な胸の動き
では、具体的にどうすればインナーマッスルを使って走ることが出来るのか?
ランニングをするときはアップダウンのある長距離を速いペースで走り切ることが求められます。
イメージしてもらうとわかりますが、それを走り切るためにはどっしりした走り方ではなく軽やかな走り方のほうがいいです。
軽やかな走り方となると、いわゆる重心が高いということになりますが、身体の重心を高くして走るためには動きの中心を胸にする必要があります。
胸を中心に動くことで、重心が高くなり、軽やかに走ることができます。
そして、胸を中心に動くためには、腕の振り方がポイントになります。
腕を振るときは、肩の表面にある三角筋ではなく、脇にある前鋸筋を使います。

以下の方法は重心を高くする脇のワークです。
<脇クロスポイント>
1.背中側の腕のつけ根(脇の後ろ)を、反対の手で押さえる
2.脇を触られている側を前回し・後ろ回しを10回、脇を触っている手を挟むように10回閉じるをする
脇のクロスポイントのワークをすると、脇に意識が向きますので、その脇の感覚を感じながら軽く腕を振ってみてください。
脇から腕を振ることで、胸を中心に身体を動かせるので、走るときに身体が軽く感じると思います。
実際に駅伝などでトップを走る選手の走り方を見てみると脇を使いながら、胸を中心に腕を振っている走っていることがわかります。
見る機会がありましたら、駅伝選手が脇を使って腕を振っているかどうか見てみてください。
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