目の疲れと肩コリは、みぞおちをほぐす

こんにちは
理学療法士の松井洸です。

肩こりや肩の痛みで悩んでいる方、目の症状も感じていませんか?
もしかしたら、目の疲れが肩こりや痛みに関係しているかもしれません。

「あー、確かに目の疲れもあるかも…」と思った方は、このまま読み進めていただくと肩こりも目の症状も解消できる可能性があります。

一体どういうことか一緒に見ていきましょう。

<目の動きには首が関係する>

目の動きには、実は首の筋肉が関係しています。
首の筋肉の中でも後頭部と首の間に存在する後頭下筋(こうとうかきん)という筋肉が目に深く関係しています。

後頭下筋が緊張して働きが悪くなると、目も動きが悪くなって疲れやすくなります。
なので、目の疲れを取るには後頭下筋を緩める必要があるのです。

これが肩こりと何の関係があるかと言うと、後頭下筋はその表面にある脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)と繋がりがあります。
脊柱起立筋は肩へ伸びる僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲挙筋(けんこうきょきん)と繋がりがあります。

それによって、後頭下筋の緊張が首から肩へ伝わって、肩こりや痛みを起こすのです。
すると、ますます首の動きが悪くなり、後頭下筋も緊張してしまい、目の疲れも肩こりも強くなってしまいます。

<みぞおちをほぐすと首の動きが良くなる>

後頭下筋を緩めることが目の疲れ、肩こりを解消するために必要です。
では、どうやって緩めるかというと、みぞおちをほぐすと良いです。

みぞおちにある筋肉は以下の流れで後頭下筋まで繋がりを持っているのです。

後頭下筋

頚部多裂筋(けいぶたれつきん)

胸部多裂筋(きょうぶたれつきん)

腰部多裂筋(ようぶたれつきん)

大腰筋(だいようきん)

大腰筋は丁度みぞおち辺りに位置し、背骨の前外側についています。
多裂筋は背骨の後外側についており、背骨を介して大腰筋と繋がっているのです。

そして、多裂筋は同じく背骨の後ろ側につく後頭下筋と繋がるので、みぞおちをほぐすことで後頭下筋も間接的に緩めることができるのです。

また、首の運動には土台となる部分が不可欠で、それを担うのが背骨の背中部分にあたる胸椎(きょうつい)と腰部分にあたる腰椎(ようつい)です。
これらが安定していることで、首も安定して動くことができます。

多裂筋は背骨の安定に関わる筋肉なので、多裂筋が緩んで働きやすくなった結果、胸椎と腰椎が安定して、首も動かしやすくなるということになります。

<目の疲れと肩こりを解消する運動>

では、具体的にどうやってみぞおちをほぐすのか解説します。
以下の運動前後で首の動き、目の疲れ、肩こりを比べてみてください。

1.みぞおちをさわる。
2.さわったまま、身体を丸めたり反らしたりする。
3.さわったまま、身体を左右へ倒す。
4.さわったまま、身体を左右へひねる。
5.それぞれ10回ずつ繰り返す。

運動後は首や肩の動き、目の疲れが良くなっていませんか?
みぞおちがほぐれた結果、間接的に多裂筋や後頭下筋が緩んで働きやすくなったからです。

<まとめ>

・目の疲れもある肩こりは首が関係している。
・目の動きと後頭下筋が関係している。
・首の筋肉が肩に繋がっていて肩こりに関係する。
・みぞおちの筋肉は間接的に後頭下筋に繋がっている。

同じ肩こりでも他に様々な症状を伴う場合があります。
目の疲れを伴う場合は、目と肩こりに共通する部分である後頭下筋がポイントになります。

今回のように、共通する部分を探してみると解決策が見つかるかもしれませんよ。

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