こどもの腰痛は足裏から予防する

こんにちは、理学療法士の中山です。

突然ですが、腰痛になりやすいこどもって
胸や腰などの姿勢に特徴があるのをご存知ですか?

しかも、それは普段の何気ない行動から
作られているものかもしれません。

今回はその原因と対処法について
見ていきたいと思います。

〔腰痛になりやすいこどもの特徴〕

腰痛になりやすいこどもには、

・胸を張りすぎている
・腰が反りすぎている

などの姿勢が特徴として見られます。

このような姿勢が長く続いてしまうと、
脊柱起立筋と呼ばれる背中の筋肉が固くなりやすいです。

この筋肉が固くなってしまうと、
先ほど挙げたような姿勢はより強調されるようになり
腰周りの負担が増え、やがて腰痛が出現するようになってしまいます。

しかし、なぜ背中の筋肉が固くなってしまう前に
反り腰のような姿勢になってしまうのでしょうか?

それには大きくみて2つの原因が挙げられます。

1つずつ見て行ってみましょう。

〔原因1.良い姿勢の認識の違い〕

具体的に言うと胸を張ったり、腰を反った姿勢が
良い姿勢だと思いこんでしまっているということが挙げられます。

これは普段何気なく見ているテレビや良い姿勢を求めすぎる
周りの大人などによる影響が大きいかと思われます。

ある程度見た目の良い姿勢を求めることは問題ないと思いますが、
背骨は本来S字状のカーブになっているため、良い姿勢を求めて
無理に背中をピーンと伸ばしてしまうのは不自然な姿勢とも言えます。

こどもの時期はまだ身体が出来上がっていないため
少し猫背になっているぐらいが普通とも言えます。

〔原因2.姿勢を保つ筋肉がうまく使えていない〕

姿勢を保つ筋肉は全身にありますが、
その中でも比較的分かりやすい足裏について見てみましょう。

立った状態で足裏のどこに体重がかかっているのかを
なんとなく感じてみてください。

足裏の中でもつま先の方により体重を感じていれば
足裏の筋肉がうまく使えていない可能性があります。

つま先の方にばかり体重がかかりすぎてしまうと
身体は反りやすくなり、反り腰を助長してしまいます。

これを解決するには次に紹介する体操が
効果的ですので試してみてください。

〔足裏の筋肉を使いやすくする足指体操〕

・立った状態の足裏の感覚をなんとなく覚えておく。
・片方の手で足裏の真ん中を押さえる。
・押さえたまま足の指の曲げ伸ばしを10回行う。
・反対の足も同じように行う。
・再び足裏の感覚を確かめてみる。

動画はこちら
https://youtu.be/jFLP20ivyTw

いかがでしょうか?

先ほど比べ足裏全体がベタっとつく
感覚になっているかと思います。

この体操では姿勢を保つ筋肉の中でも
足裏にある後脛骨筋という筋肉を使いやすくなりました。

姿勢を保ってくれる役割を持った筋肉を使えるようにしてあげると、
反り腰のような姿勢が改善するだけでなく、
背中の筋肉を使いすぎなくても済むため腰痛の予防にもなります。

ぜひ、試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト