腰痛に悩む方は多くいらっしゃいますが、腰痛の方の多くにはある特徴があります。
それは身体を後ろに反らす後屈(こうくつ)という動きができないことです。
そして、その原因には足の親指が関係しているかもしれません。
立った状態で身体を後ろに反らしにくい、痛みがある方はこのまま読み進めてください。
後屈が硬い時のストレッチ
後屈の硬さにはお腹の真ん中を縦に伸びる腹直筋(ふくちょくきん)が関係します。

なので、一般的には腹直筋をストレッチすると後屈の硬さも取れます。
うつ伏せで肘を伸ばして手の平をついてストレッチする方法などがあります。
後屈が硬いと腰への負担が大きくなりますが、腹直筋をストレッチしても後屈が変わらない場合は足の親指の硬さを取る必要があります。
足の親指と腹直筋の繋がり
腹直筋は足の親指と繋がりがあります。
腹直筋
↓
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
↓
前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
↓
長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)

長母趾伸筋は親指を反らす筋肉ですが、上記のようにすねから太ももを介して腹直筋と繋がりがあります。
この繋がりから、長趾伸筋が緊張して硬いと、それが腹直筋にも伝わり、腹直筋も硬くなります。
腹直筋の硬さが長母趾伸筋によるものである場合、長母趾伸筋の硬さを取る必要があるのです。
後屈が硬い人は股関節も硬い
後屈の硬さには股関節の硬さも関係しています。
本来なら身体を後ろに反らすと、腰が後ろに反り、骨盤は後ろに傾き、太ももが後ろへ動きます。
太ももが後ろへ動く股関節の動きが硬いと、後屈した時に腰だけが動き、本来の動き以上に腰が反ることになります。
足の親指の硬さを取るワーク
足の親指の硬さを取るために以下の運動をしてみてください。
1.足の裏の母指球の内側を押さえる。
2.押さえたまま足の指を曲げ伸ばしする。
3.10回繰り返す。
母指球の内側を刺激しつつ指を動かすことで、足の裏の細かい筋肉が働き、長母趾伸筋の緊張を抑えてくれます。
また、併せて以下の運動も試してみてください。
1.内くるぶしから指を横に4本分上のふくらはぎを押さえる。
2.押さえたまま足首を上下に動かす。
3.10回繰り返す。
ふくらはぎを刺激しつつ足首を動かすことで、長母趾伸筋と反対の働きを持つ筋肉が働くので、長母趾伸筋の緊張を整えてくれます。
運動後は後屈がしやすくなっていませんか?
長母趾伸筋の緊張が和らぎ、繋がりのある腹直筋も緊張が和らいだからです。
まとめ
・腰痛の人は後屈が硬いという特徴がある。
・後屈の硬さには腹直筋が関係する。
・腹直筋の硬さには長母趾伸筋が関係することがある。
・後屈の硬さには股関節も関係する。
一般的なストレッチだけでは良くならない場合、視点を広げて考えてみると解決することもあります。
そういう時は様々な視点から考えてみましょう。
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