体幹や足腰を強くしようとよく腹筋やスクワットを行う人は多くいます。
しかし、成果を出す人がいる一方で、トレーニングをしたら腰や首などが辛くなってしまい、怪我をしてしまったという人が多くいます。
身体を動かせば、筋力が上がって怪我をしにくい身体になりそうに思えますが、なぜ怪我をしてしまうのか。
一緒に見ていきましょう。
間違いだらけの一般的な身体の鍛え方
トレーニングをする多くの人は、1つの筋肉を鍛えることが多いです。
例えば、腹筋運動やスクワットをするときも、お腹の筋肉である腹直筋や前ももの筋肉である大腿四頭筋を意識して行うことが多いです。
1つの単独の筋肉を意識して鍛えることは、大事なことでもありますが、そもそも筋力トレーニングをする目的はなんだったでしょうか?
いろいろ理由があると思いますが、怪我を減らしたり、パフォーマンスを上げたりすることも挙げられます。
では、怪我をする理由、パフォーマンスが上がらない理由はなんなのかというと、「筋肉のつながりを意識していない」からです。
実際のスポーツや日常せいかつでの動きの中では、1つの筋肉のみが動くことはありません。
どんな些細な動きであっても、複数の筋肉を連動させて、全身を使っていく必要があります。
つまり、単独の筋肉しか鍛えない筋力トレーニングをすることは、単独の筋肉がそれぞれにはしっかり力を入れて動ける、しかしそれぞれの筋肉が連動して動くことはできないのです。
怪我を減らすためにも、パフォーマンスを上げるためにも、単独の筋力トレーニングではなく、動きのために使う筋肉の繋がりを持った筋力トレーニングを知らなくてはいけません。
疲れにくく身体が軽くなる鍛え方
では、「筋肉の繋がりをもった筋力トレーニング」はどういうものなのかを考えていきましょう。
まず筋肉の繋がりのことを筋連結と呼びます。
最近ではこの筋連結を意識した筋力トレーニングも出てきたようですが、この筋連結も動きの中でいくつか存在し、動きによって組み合わせがあります。
つまり、運動する際には身体の各部分が連動して働いているということです。
その中で最も重要とされるところが、全身のインナーマッスルの繋がりです。
そして、この全身のインナーマッスルの繋がりを基礎として意識しつつ、筋力トレーニングを行うことで、複数の場所を同時に連動させながら動くことができるようになります。
ちなみに、全身のインナーマッスルの繋がりを筋肉でいうと、前鋸筋ー腹斜筋ー腹横筋ー横隔膜ー大腰筋ー内転筋になります。


今回は、この繋がりを持つ方法で、先ほどの腹筋運動とスクワットをお伝えします。
<腹筋運動>
https://youtube.com/watch?v=jV3b7yRrXdI
<スクワット>
https://youtube.com/watch?v=LOyPQF7EGmA
この方法にもあるように、まずはどの筋力トレーニングでも股関節(そけい部)を触って意識しながら筋力トレーニングをしてみましょう。
股関節には全身のインナーマッスルの繋がりの中心となる大腰筋があるため、そこを意識することで自然と全身のインナーマッスルの繋がりが使えてきます。
こうすることで、今まで単独の筋肉しか鍛えていなかった筋力トレーニングであっても、股関節を意識して全身のインナーマッスルの繋がりを使ったトレーニングになります。
やみくもに単独の筋力トレーニングをするのではなく、筋肉の繋がりを持つ方法でやっていきましょう。
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<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
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