しゃがむとカカトが浮いてしまう。
足首のストレッチをしているけど、なかなか変わらない…
などの足首の固さでお悩みの方。もしかしたら固さの原因は足首ではなく、みぞおちの固さにあるのかもしれません。
なぜ、みぞおちが固さが足首の固さに繋がってくるのか。
足首を柔らかくする体操が2つあるので、みぞおちと足首の関係を確認しながら、この2つの体操による身体の変化を体感していきましょう。
足首が固くなる原因
足首の固さを作る原因の1つに太ももが関係しています。
太ももの筋肉(大腿四頭筋)は膝から股関節に付着しているため、太ももが固まれば股関節周辺も固まり、動きが悪くなります。

そして、股関節の動きを悪くする太ももは、実は足首の動きにも関係していて、太ももが固まると足首の動きも悪くなります。
その理由は足首の前にあるスネの筋肉(前脛骨筋)と繋がりがあるからです。
スネの筋肉は膝下あたりから足首の関節をまたいで足の甲の内側に付着しています。
ですから、太ももが固まると繋がりのあるスネの筋肉も固まるので、足首も固まってしまい動きが悪くなります。
みぞおちをほぐすと股関節と足首の動きがスムーズになる
体幹には股関節の動きをスムーズにする大腰筋と呼ばれるインナーマッスルがあります。
この筋肉はみぞおちあたりから股関節にかけて付いている筋肉なのですが、実は大腰筋は股関節だけでなく、足首の動きもスムーズにします。

なぜなら、大腰筋は足首のインナーマッスルであるスネの内側の筋肉(後脛骨筋)と繋がりがあって、一緒に働くからです。

大腰筋が働き、スネの内側にあるインナーマッスルが働くようになると、アウターマッスルであるスネの筋肉やふくらはぎの筋肉(腓腹筋)はゆるみ、足首を柔らかく動かすことができるようになります。
足首の固さをなくす2つの体操
足首の固さをスムーズにするには、スネほぐしとみぞおちをほぐす体操が有効です。
スネほぐしで前脛骨筋と繋がりのある太ももをゆるめて、みぞおちを動かす体操で大腰筋の働きを高めていきます。
まずは今の状態を確認するためにできる範囲でしゃがんでみましょう。
足首や股関節の詰まり感、どの辺りまでしゃがめるか覚えておいてください。
次に2つの体操をおこないましょう。
スネほぐし
1.膝のお皿のすぐ下にある骨の出っ張りを触る。
2.骨の出っ張りの外側に筋肉があるので、それを手で押してほぐす。
3.これを左右両方ともおこなう。
みぞおちを動かす体操
1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちを触る。
3.みぞおちの力を抜きながら、背中を丸め、指を上下左右に動かしながらみぞおちの固さを取っていく。
4.息を吸いながら背骨を元の位置に戻していく。
5.これを5回ほど行う。
参考動画はこちら
終わったら再度、しゃがんでみてください。
いかがでしょうか?
先程よりも股関節や足首が柔らかくなり深くしゃがめていると思います。
みぞおちを動かす体操は股関節の動きをスムーズにするだけではなく、背骨も動かすので、背筋から繋がりのあるふくらはぎまでゆるめることができます。
足首はみぞおちや股関節の影響をかなり受けるので、お悩みの方は是非2つの体操を試してみてください。
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<保有資格>
JCMA認定体軸セラピスト
JCMA認定ヨガセラピスト
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NASM-PES
NSCA-CPT
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