こんにちは、理学療法士の中山です。
よーい、ドン!で走るとき、
1歩目のスタートから差をつける
カギは足裏にあります。
動き出しの速さと足裏に
どんな関係があるのでしょうか?
一緒に見ていってみましょう。
〔動き出しを速くする足裏の状態とは?〕
足裏の状態にはつま先重心とかかと重心の2つがあります。
文字通り、つま先とかかとのどちらにより
体重がかかっているのかの差ですが、
動き出しを速くするにはかかと重心が有利です。
(※陸上で見られるクラウチングスタートのような例は除きます)
いったいなぜなのかというと、
つま先重心の状態ではブレーキ筋と呼ばれる
前ももの筋肉を使い過ぎてしまいやすくなるからです。

これに対してかかと重心では、
アクセル筋として知られるもも裏の
ハムストリングスが使いやすくなります。
そのため、かかとに重心があるとスムーズに
足を動かせるようになり動き出しの速さへと
繋げることができるようになります。
〔ただかかとに重心を置くだけでは足りない〕
ただ姿勢を変えるだけで変化がある場合は良いのですが、
それだけでは難しい場合もあります。
その場合、後脛骨筋という筋肉を使うことで
ハムストリングスを使いやすくなります。
後脛骨筋はハムストリングスと筋膜により繋がれており、
さらに過剰に使われているブレーキ筋である
前ももの筋肉を抑えてくれる効果があるからです。
後脛骨筋を使いやすくするには
次に紹介する方法を行ってみてください。
〔踵に重心を置きやすくなる足指体操〕
・まず、立った状態で足裏の感じをなんとなく覚えておく。
・足裏の真ん中を片方の手で押さえる。
・押さえたまま足の指の曲げ伸ばしを10回行う。
・反対の足も同じように行う。
・再び立った状態の足裏の状態を感じてみる。
この方法を試す前と後では
よりかかとを感じやすく立てているかと思います。
また、内くるぶしの真下辺りに重心を置くことにより
骨で立つことが出来るようになり無駄な力も抜けてきます。
そのため、過剰に力んでいたブレーキ筋も抑えられ
スムーズにアクセル筋が使いやすくなり
動き出しの速さへと繋げることが出来るようになります。
ぜひ、試してみてください。
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