普段の仕事や家事、育児をこなす女性にとって、肩こりは大きな天敵と言えるのではないでしょうか。
肩こりを解消しようと思ってストレッチやマッサージをしてもなかなか良くならないということも少なくありません。
そんな肩こりを解消したい女性に、肩こり解消のための秘訣をお伝えします。
肩の痛み、肩こりの原因
肩の痛みや肩こりを感じる部分は、背中から首の付け根、肩にかけての筋肉(僧帽筋、菱形筋)が多いです。
これらの筋肉を使い過ぎてしまうことで、痛みや肩こりを感じるのです。
仕事や家事、育児でいつの間にか肩をぎゅーっとすくめてしまっていることがあると思いますが、そのとき主に使っているのがこの僧帽筋や菱形筋になります。
疲れたときに肩をほぐしたり伸ばしたりしたくなるのは、この筋肉の使いすぎをリセットしたいからです。
ですが、そのほとんどがその時だけの一時的な解消でしかありません。
根本的な解決のためには、使い過ぎてしまう筋肉とは反対に普段使っていない筋肉を使う必要があるのです。
肩こりを解消する筋肉の働き
首から肩にかけての筋肉は肩甲骨を上へ引き上げる、内側へ寄せる動きに関わります。
それとは反対に肩甲骨を下へ引き下げる、外側へ開く動きに関わるのが脇の筋肉(前鋸筋)です。
普段から脇の筋肉を使っていれば、肩や首の筋肉を使い過ぎてしまうことは少なくなります。
つまり、重要なのは使っていない脇の筋肉を使い、肩や首の筋肉が使いすぎにならないようにするということです。
まずは次の運動をしてみて、肩の痛みやこり、肩周りの動きを比べてみてください。
<肩こりリセット法>
1.座る、または立って楽にする
2.腕を前に伸ばし、前へならえの姿勢となる
3.肩を下方向へ下げるように軽く力を入れる
4.力を入れたまま、指先からさらに前側へ腕全体を突き出す
5.突き出したり引いたりを10回程度繰り返す
この運動をすることで脇の筋肉を使うため、肩の痛みやこりが解消されるやすいです。
もし、まだ肩のこりがあるようなら、次の筋肉をみていきましょう。
胸の硬さもチェック
肩こり解消に大切な筋肉には、胸の筋肉(大胸筋)もあります。
胸の筋肉も使いすぎてしまいやすい筋肉の1つであり、使いすぎでこの筋肉が硬くなることで肩や肩甲骨の動きを制限し肩こりにつながりやすくなります。
これは、脇の筋肉にも影響が出やすいため、脇の筋肉をうまく使うためにも胸の筋肉の硬さを取ってあげることが必要です。
<胸の筋肉をほぐす運動>
1.座る、または立って楽にする
2.鎖骨の真ん中あたりの下を触ってほぐす
3.鎖骨の内側の下を胸の骨に沿って縦にほぐす
4.左右ともにほぐす
この運動の後に、脇の筋肉使うための運動をもう一度してみて下さい。
おそらく最初よりもさらにやりやすくなって、肩こりも楽に感じると思います。
肩こりを解消するためには、脇の筋肉を使う、胸の筋肉をほぐす、この2つがポイントになるため、こまめにこの運動を取り入れてみましょう。
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<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
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