姿勢を良くするとこどもは動けなくなる

こんにちは、理学療法士の中山です。

「背筋を伸ばしなさい、姿勢を良くしなさい」
ついついこどもにはこのような言葉をかけがちですが
改めて考えてみると、良い姿勢って疲れますよね。

それって本当に良い姿勢なのでしょうか?

今回は本当に良い姿勢とは
どのような姿勢なのかについて一緒に見ていってみましょう。

〔姿勢が良くなるとどうなるのか〕

一般的には姿勢が良くなると、

・堂々として見える(見栄えが良くなる)
・運動が上手になる(動きが良くなる)
・肩こり腰痛が解消される(健康になる)

というイメージがあります。

しかし、実際に背筋をピンと伸ばしてみると
確かに姿勢は良くなりますが、(見栄えは良くなる)
身体を大きく動かしにくくなったり、(動きが悪くなる)
そのままの姿勢でずっといることにより
肩や腰に痛みが出てくるようになります。(不健康になる)

あれ?なんか思っていたことと
結果が違ってませんか?

それもそのはず。

実はこの姿勢は良い姿勢に見えて
本当はあまり良い姿勢ではないからです。

では、本当に良い姿勢とは
どのような姿勢なのでしょうか?

〔本当に良い姿勢とは?〕

本当に良い姿勢とは猫背です。
もともと、背骨はS字状のカーブを描いています。

そのため、背中は少し丸まっている状態が本来の姿勢なのです。

この特徴を踏まえ、もう少し細かく
見てみると以下のポイントが挙げられます。

・肩甲骨が適度に開いている
・みぞおちが張っていない(やわらかい)
・内くるぶしの下に体重が落ちている

このようなポイントが挙げられます。

〔本当に良い姿勢になるためにはどうすれば良いの?〕

本当に良い姿勢になるためには、
背骨を安定させてくれる筋肉を
使いやすくしてあげる必要があります。

背骨の筋肉を使いやすくするには次に紹介する体操が
おすすめですので、ぜひ試してみてください。

・おへそから指4本分上のところを触る。
・触っている反対側の背中のところも触る。
・そこから背骨を前後、左右、ねじりの方向に5回ずつ動かす。

動画はこちら

https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8

この体操では背骨を安定させてくれる
大腰筋という筋肉が使いやすくなります。

大腰筋はただ単に背骨が安定するだけでなく、
肩や首の筋肉とも繋がっているため
背中や肩の力が抜け、やや猫背になりながらも
自然と顔が上がってくるようになります。

ただ背筋をピンを伸ばすだけでは
背中の筋肉を固くしてしまうだけで、
伸びやかな動きに制限をかけたり
肩こり腰痛の原因を作ってしまいがちです。

本当に良い姿勢は筋肉を
適切に使うことも条件の1つですので、

ぜひ、試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト