こんにちは、理学療法士の中山です。
こどもの姿勢を良くしようと背筋をピンと
伸ばすように言ったことはありませんか?
しかし、無理矢理背筋を伸ばすようにしてみても
疲れてしまいあまり長くは続かなかったり、
結果的には姿勢は悪くなってしまうことがあります。
それよりも足裏をほぐしてあげることにより
頑張って良い姿勢にならなくても
姿勢を良くしてあげることができるかもしれません。
いったいなぜなのでしょうか?
一緒に見ていきましょう。
〔背筋をピンと伸ばしても良い姿勢になるとは限らない〕
背筋をピンと伸ばしたときに働く筋肉として
脊柱起立筋という筋肉があります。

この筋肉は使うことにより一時的に
背筋を伸ばすことができます。
しかし、あまり使いすぎると巻き肩や反り腰、
ストレートネックのようなあまり嬉しくない
姿勢にもなりやすくなってしまいます。
では、どうすれば良いのでしょうか?
〔他の筋肉も使ってあげる〕
姿勢を良くするのに必要な筋肉は
なにも脊柱起立筋だけではありません。
背骨を支えてくれる筋肉としては他にも
大腰筋や横隔膜、僧帽筋、広背筋、頚板状筋などなど
これ以外にも沢山の筋肉があります。
これらの筋肉を1つ1つ使いやすくすることは
とても手間がかかって大変ですが、足裏をほぐすことにより
これらの筋肉を使いやすくしてあげることができます。
それを行うには次の方法がおすすめですので
試してみてください。
〔足裏ほぐし体操〕
・足裏の真ん中を押さえる。
・押さえたまま足の指の曲げ伸ばしを10回行う。
動画はこちら
この体操では足裏の筋肉である後脛骨筋という
筋肉をほぐすことができます。
この筋肉がほぐれて使いやすくなれば
先程挙げた背骨を支えてくれる筋肉も使いやすくなり
脊柱起立筋ばかりが頑張らなくてもよくなります。
その結果、がんばらなくても勝手に良い姿勢になったり、
良い姿勢になっても疲れにくくなったりしてきます。
無理に良い姿勢を保ってみても、
肩こりや腰痛の原因になってしまうこともあります。
ぜひ、試してみてください。
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
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