歩くと膝が痛む、しゃがむときに膝に違和感がある…
こういった膝の痛みの原因はお尻の固さにあることをご存知でしょうか?
そして、お尻の固さは腰痛を引き起こす原因にもなります。
お尻と膝の痛みの関係
お尻の筋肉(大殿筋や中殿筋)は、本来股関節の動きを安定させ、歩きをスムーズにするため、バランスよく働いていれば膝に良い影響を与えます。

しかし、使い過ぎたり、なんらかの原因でお尻の筋肉が固まってしまうと、そこから膝の外側に繋がる筋肉(大腿筋膜張筋や腸脛靭帯)も固まりやすくなります。
膝の外側の筋肉が固まると膝がスムーズに動かなくなるため、負担をかけ、膝の痛みや違和感の原因となってしまうのです。
お尻をゆるめる2つの方法
膝の痛みを和らげるためには、お尻の筋肉の緊張を落とし、ゆるめていく必要があります。
方法としては2つあります。
1つは直接お尻をほぐすことです。
直接ほぐすことができるので、手っ取り早い方法にはなります。
そして、もう1つは脇をほぐすことです。
お尻を自分で直接ほぐすとなると、なかなかやりづらいと思います。
そこで、お尻と繋がりのある脇をほぐしていくことで、お尻を簡単にゆるめることができます。
脇には背中の筋肉(広背筋)も付いており、この背中の筋肉は反対側のお尻の筋肉にもつながっていて、背中とお尻を同時にほぐすこともでき、効率的にゆるめることができます。

脇をほぐす方法は以下の通りになります。
脇のほぐし方
1.片腕を肩の高さまで横に広げ、空いている片手でお椀の形を作り、脇の下にはめる。
2.脇のポイントを押さえたら、肘を曲げ5回ほど脇を締める。
3.肘の先で大きく円を描くように肩を5回後ろに回す。
4.同様に前に回し、反対側の腕も行う。
もも裏を使えばお尻は固まらない
先ほど、お尻をほぐせば、膝や腰の痛みは和らぐとお伝えしましたが、それだけでは不十分なものがあります。
なぜなら、お尻が固まる原因がお尻の筋肉の負担が大きくなっているからです。
そのため、お尻の筋肉の負担を減らすように別の筋肉に負荷を分けていく必要があります。
その別の筋肉が、もも裏の筋肉(ハムスリングス)になります。

もも裏の筋肉はお尻のすぐ近くにあるため、比較的負荷を減らしやすい筋肉になっています。
今回はもも裏の筋肉に負荷を分ける簡単な簡単な体操をお伝えしたいと思います。
行う前には変化を確かめるために、脚を抱えたり、股関節を動かすなどしておくと良いでしょう。
もも裏の体操
1.足を伸ばした姿勢で座り、片足を曲げ、膝裏の中央を押さえる。
2.押さえたポイントからお尻側に向かって、4横指分上のところに指をずらす。
3.押さえながら、すり足で足の曲げ伸ばしを10回ほど行う。
4.反対の足も同様に行う。
体操が終わったら、動きを確認してみてください。
先ほどよりも、深く抱えることができ、動かしやすくなっているはずです。
これは、体操行なったことで、もも裏の筋肉が働き、お尻の筋肉がゆるんだためです。
膝に痛みがある方や違和感を感じることがあるといった方は、繰り返し体操を行なってみてください。
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<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
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