サッカー日本代表の久保建英選手、プロ野球の大谷翔平選手、フィギュアスケートの紀平梨花選手など世界で活躍している日本人選手に必ずといって良いほど共通している身体の使い方があります。
それは、足首の柔らかさです。
この足首が柔らかく使えているからこそ、他のアスリートと比べて体幹が安定した状態で、しなやかでキレのある動きができるのですが、あなたはこのことを知っていますか?
トップアスリートに共通している身体の使い方の特徴
今回はわかりやすいようにフィギュアスケートの紀平梨花選手で例えていきたいと思います。
紀平選手がジャンプする瞬間を見てみると、股関節を柔らかく使ってパワーを生み出し(もも裏や内ももの筋肉)、そのパワーを体幹に上手く伝えながら動こうとしていることがわかります。
これは、股関節を柔らかく使うことによって、股関節から体幹にかけて繋がっている体幹のインナーマッスル(大腰筋や腹横筋など)も同時に働かせることができるからです。
体幹のインナーマッスルを働かせることができれば、体幹を安定させた状態で、下半身から体幹へと上手く力を伝えることができるようになり、しなやかでキレのある動きが可能になります。
ちなみに、並の選手のジャンプを見ていると紀平選手のように股関節から動くというよりも、膝から動こうとしてしまっている(前ももや外ももの筋肉)ことがわかります。
もも前や外ももの筋肉など膝を動かすときに働く筋肉は、股関節付近についているのですが、膝を中心に動いてしまうと、これらの筋肉が働きすぎてしまって、股関節を固めてしまいます。
股関節が固まると、体幹のインナーマッスルが働きにくくなってしまうので、体幹が不安定な状態となり、ぎこちない動きになってしまうのです。
股関節を柔らかく使えるようにするには?
しなやかでキレのある動きをするためには、股関節を柔らかくすることが必要になってきます。
しかし、だからといって股関節のみを使えていればいいのかというとそういうことではありません。
なぜなら、フィギュアスケートはもちろん、サッカーや野球といった種目では、必ず地面が足についた状態から地面を蹴って力を発揮するからです。
ですので、しなやかでキレのある動きをするためには股関節を柔らかく使えるようにしていくと同時に足首を安定させられる状態にしておく必要があるのです。
足首を安定させるコツ
足の裏には、足首を安定させる役割を持つ、足裏の筋肉(腓骨筋や後脛骨筋)が存在しています。
これらの筋肉を使って動くことができていれば、足首が安定し、それによって体幹を安定させた状態で動くことが可能になります。
足首を安定させるためのワークは以下の通りになります。
行う前には、片脚を大きく踏み込んだとき(ランジ)の体幹のぐらつき具合や安定感をチェックしておくと良いでしょう。
・あぐらになり、片足の足裏中央を押さえる。
・足裏中央を押さえながら、足のグーパー運動を行う。
・10回ずつ行う。
動画はこちら
ワークを行うと、先程よりも脚を踏み込んだときに安定感がありませんか?
これは、足裏の筋肉のバランスが整ったことによって、足首が安定するようになったからです。
また、足裏の筋肉は股関節の周りの筋肉や体幹のインナーマッスルとつながっており、足裏の筋肉を働かせることによって、股関節周りの筋肉や体幹のインナーマッスルも働きやすくなります。
体幹のインナーマッスルが働けば、スポーツで身体を安定させた状態で、しなやかでキレのある動きを出すことができるようになります。
今回例えたスポーツに限らず、他のスポーツでも使えるワークになっておりますので、ぜひトレーニングやウォーミングアップなどに入れてみてください。
今回紹介したような身体の使い方がもっと知りたい方は、下記の無料PDF書籍で知ることができます。
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【体幹の強さを判断する方法】
【体幹の評価とコンディショニング】
↓ ↓ ↓
https://metaaxis.co.jp/pdf/
ヘッドトレーナー
<保有資格>
JCMA認定体軸セラピスト
JCMA認定ヨガセラピスト
RYT200
NASM-PES
NSCA-CPT
最新記事 by 山根理貴 (全て見る)
- 金メダリスト小林陵侑選手から学ぶ体幹力 - 2022年2月19日
- O脚を改善する身体の使い方 - 2021年10月20日
- 膝痛は足裏から解消される - 2021年7月31日