地面を掴めば体幹は安定する

スポーツでは、足指で地面で掴んで立ったり、
踏ん張ったりするということをよく耳にします。
このことは体幹を安定させ、最終的にスポーツを上達させる上でとても重要な事です。
 
実際、フィギュアスケートの羽生選手や紀平梨花選手は、競技で体幹を安定させるために足の調整に取り組んでいるそうです。
 
しかし、一流選手のように足を調整し、地面を掴めるようにすることで、体幹を安定させられる人もいる一方で、間違った形で地面を掴んでしまい、かえって体幹が弱くなってしまっている人もいます。
なぜこういった違いが出てしまうのでしょうか?

ただ足指を鍛えるだけだと体幹が弱くなる

一般的な足指のトレーニングとして勧められているのが、タオルを手繰り寄せるといったトレーニング(タオルギャザー)やチューブトレーニングなどで足指を曲げ伸ばしして、物を掴むような方法です。

実際、これらの方法を教えてもらい、足を調整し、地面を掴めるようにしたという人もいます。

足を調整することで、足のアーチができて地面を掴めるようになります。

アーチが出来るし、地面を掴めるようになるからこの方法は良いのでは無いか?
と思えるのですが、実は大きな落とし穴があります。

この方法で地面を掴めるようにした場合、
確かに地面は掴めるようになるのですが、足先の筋肉だけで体重を支え続けることになります。

足先の筋肉だけで体重を支えるようになると足の筋肉の負担が大きくなってしまうので、疲れやすく、足裏全体が固まってくるようになってしまいます。

足裏全体が固い状態では、クッション性もなく、地面の衝撃を吸収できなくなってしまうので、体幹が安定しなくなることに繋がります。

ですから、結果としてスポーツで切り返しの動きや瞬発的な動きをするときに体幹がブレてしまい、身体が安定しなくなってしまうといったことになってしまいます。

地面を掴まずに自然と掴めていれば良い

では、地面を掴まなければ良いのか?
というと、そんなことはありません。

足裏が潰固まってしまっていると、
やはり足裏で全体で衝撃を吸収することができないので、身体への負担が大きくなってしまいます。

では、どうすれば良いのか?

体幹を安定させ、スポーツを上達させるには、「自然に地面を掴んでいる状態」にする必要があります。

「自然に地面を掴んでいる状態」というのは、足裏の筋肉(後脛骨筋や腓骨筋)が働き、足裏のアーチが作られていることを指します。

なぜ、この2つの筋肉が重要なのかというと、これらの筋肉が働いていると、足裏のアーチが引き上げられ、体幹の筋肉が働きやすくなるからです。

足裏の筋肉は、内もも(内転筋)やもも裏の筋肉(ハムストリングス)を介して、身体を安定させる役割を持つ体幹のインナーマッスル(大腰筋や骨盤底筋群)と繋がっています。

ですから、足裏の2つの筋肉が働くと体幹の筋肉も働きやすくなり、体幹が安定した状態で動けるようになります。

ちなみに、羽生選手や紀平選手が日頃から足の調整を行ったり、試合前にシューズの調整を入念に行うのは、足のバランスを整えることによって、スケートリンクのような不安定な場所でも体幹を安定させた状態でジャンプができるようにするためなのでしょう。

自然に地面が掴める足裏の体操

・土踏まずの真ん中を手で押さえる。
・押さえながら足の指をグー、パーと大きく動かしていく。
・10回ほど行ったら、反対の足も同様に行う。
*動画はこちら。

これらの筋肉が働かせることで、体幹が安定し、効率的よくスポーツを上達させることができるようになります。

日々の身体づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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