お腹をほぐすと股関節が柔らかくなる

脚を広げたり、しゃがむと股関節がポキポキ鳴る。
動いたとき股関節が詰まっている感じがする。

そういった方は、もしかしたら原因は股関節ではなく、膝に原因があるのかもしれません。

どういったことなのか解説していきましょう。

膝と股関節のつながり

股関節がポキポキ鳴る原因としては、外ももの筋肉(大腿筋膜張筋や腸脛靭帯)が固まってしまっているということが挙げられます。

外ももの筋肉が固まってしまうと、外ももの筋肉と大腿骨が動いた時にズレてやすくなってしまい、音が鳴ってしまう原因となります。

外ももの筋肉が固くなる原因としては、膝を動かす時に働く前ももの筋肉が関係していてます。
前ももの筋肉は普段から使われやすく固くなり、膝の動きを制限することにつながります。

先ほど、前ももの筋肉が外ももの筋肉を固くする原因となるといったのは、外ももの筋肉が前ももの筋肉の上にあるため、前ももの筋肉の影響を受けやすいためです。

ですから、膝に負担がかかって前ももが固まってしまうと外ももの筋肉も影響を受けて一緒に固まってしまうのです。

そして、前ももの筋肉や外ももの筋肉をまとめてほぐすには、お腹をほぐすことが効果的です。

なぜお腹をほぐすとももの筋肉がほぐれるのか?

お腹の中でも特にヘソから指4本上にあるみぞおちの部分をほぐすと、前ももや外ももの筋肉をほぐすことができます。

これはなぜかというと、前ももや外ももの筋肉とつながりのある腹筋(腹直筋)や脇腹の筋肉(外腹斜筋)があるからです。

腹筋に関しては直接的にはつながっていないのですが、働き的に前ももと一緒に働くといった意味でつながりがあります。

また脇腹の筋肉は、反対側の脇腹の筋肉(内腹斜筋)を介して外ももの筋肉とつながっています。

そのため、みぞおちをほぐすことで、これらの筋肉をまとめてほぐすことができるのです。

そして、そこからさらにお尻と膝裏に刺激を入れるとより効果的になります。

お尻と膝裏に刺激を入れるとさらにももがほぐれる

膝裏の筋肉(膝窩筋)とお尻に近い部分のもも裏の筋肉(ハムストリングス)に刺激を入れると、さらに前ももや外もも筋肉がほぐれます。

これは、膝裏ともも裏の筋肉に刺激を入れることによって、膝のゆがみが調整され、バランスが調整されるためです。

少し、詳しく解説をすると、前ももや外ももの筋肉が固まると、スネが外に回転して、膝が内側に入りやすくなります。

膝裏ともも裏の筋肉の働きは、その動きとは反対にスネを内側に回転させるため、膝の安定感が高まって前ももと外ももが固まりにくくなります。

股関節の音や詰まり感をなくす3つのワーク

股関節から鳴る音や詰まり感をなくすために、みぞおちをほぐして前ももと外ももの筋肉をゆるめて膝と股関節を動かす体操で膝裏ともも裏の筋肉の働きを高めていきます。

まずは、今の状態を確認するために、脚を上げ下げして股関節の鳴り方。
深くしゃがんで股関節の詰まり感を確認してください。

みぞおちほぐし

1.ヘソの指4本上にあるみぞおちに両手の指を当てる。
2.息を吐きながら身体を前に倒し、指をみぞおちに押し当ててほぐす。
動画はこちら

膝裏の体操

1.膝裏を触りながら膝の曲げ伸ばしを左右交互に10回繰り返す。
2.特に曲げる方を意識する。
動画はこちら

もも裏の体操

1.足は腰幅に開き恥骨の隣の股関節を触る。
2.そこを触りお尻を引いて裏ももを伸ばす。
3.お尻のほっぺの下の坐骨を触りながら身体を起こす。
4.これを10回繰り返す。
動画はこちら

3つのワークが終わったら再度動きの確認をしてみてください。
いかがでしょうか?
先ほどよりも音や股関節の詰まり感がなくなっていませんか?

こういったように股関節と膝はつながりがあります。
もし股関節が鳴る、詰まり感があるといった悩みを持っている方は、3つのワークを試してみてください。

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