お腹を伸ばせば首の痛みは和らぐ

首を回すとゴリゴリと音が鳴る。下を向くと痛い、といったことで悩まされていませんか?

そういった方で、

・整体で首をマッサージしてもらっているけど良くならない。
・首を温めたり、鍼を打っているけど良くならない。
・普段から寝違いや頭痛が多い。

といったことに当てはまり、なかなか症状が良くならない方のほとんどは、首に原因がありません。

今回はそんな方のために、首の痛みを和らげる方法についてまとめました。
いくつか原因と対処法を書いてありますので、どれが自分に当てはまるか確認してみて下さい。

首が痛い本当の原因とは?

首に対して色々やっても良くならない場合、首自体に原因がないことがほとんどです。

これは、筋肉は単体ではなく筋肉と筋肉のつながりがあり、筋肉を包んでいる膜を介して全身でつながっているからです。

どういうことか、2つの動作を行うことで実感できるので一緒に確認してみましょう。

・椅子に腰掛けた状態で頭だけを下げて、下を向いてみる。
この時の頭の下げやすさ、首の曲げやすさを覚えておいて下さい。

次に、
・床に一度座る。
・脚を前に伸ばして座る。
・その状態で頭を下げて、下を向いてみる。

どちらが、頭を下げやすいですか?
床に脚を伸ばして座った方が、下を向きにくい方が多いかと思います。

これはなぜかというと、脚を伸ばして座ったことで太もも裏~腰の筋肉が伸ばされ、その状態から頭を下げると腰~背中~首の筋肉も伸ばされたためです。

ちなみに、太もも裏から腰までの筋肉が固いと、腰~背中~首の筋肉まで固くなってしまうことが多くので、固まってしまっている方はさらに頭を下げにくくなるかと思います。

このように、下を向くという首の動きには、太もも裏~腰の筋肉が柔らかさが求められます。

ですから、太もも裏~腰の筋肉が固まり、それによって首の筋肉が固まってしまっていたとしたら、ただ首を揉むだけでは良くはならないのです。

なぜ下を向くと首が痛くなるのか?

下を向くと痛い原因は、他にもあります。

・背中が丸まっている。
・腰が曲がっている、腰を反らすことがつらい。

背中や腰が丸まっていると、背中の筋肉が伸びきった状態で固まっていることが多いです。

・ふくらはぎがつりやすい

普段からふくらはぎの筋肉に負担がかかって固くなっていることが考えられます。

上の項目に当てはまるものがある場合も、背中〜ふくらはぎにかけての筋肉が固くなっており、それが首に影響が出ている可能性があります。

筋肉が縮こまっていて固い場合は、ストレッチすれば大丈夫です。つまり、ふくらはぎや、先ほどの太もも裏の筋肉は、ストレッチしていけば、首の痛みが和らいでいきます。

しかし、背中や腰が丸まっていて、そこの筋肉が伸ばされた状態で固まってしまっている場合もあるとお伝えしました。
この場合、既に筋肉は伸びているので、この部分をストレッチしても大きな効果は望めません。

では、どのようにして首の痛みを治したら良いのでしょうか?

全身のつながりを考えた首の痛みを和らげる方法

お腹の筋肉のストレッチ

背中や腰が丸くなっていると、みぞおち付近のお腹の筋肉(腹直筋)が固くなっています。
これが背中を伸ばすことができない原因になるのでしっかりストレッチします。
①.肘を立ててうつ伏せに寝る。
②.その状態から腰を反らすように上を向き、10秒ストレッチ
③.ストレッチしたら元に戻り、5回程度行う。

実際のストレッチの写真はこちら

みぞおちから股関節にかけてついているインナーマッスルと呼ばれる筋肉(大腰筋)があります。
インナーマッスルが固く縮まると、背中や腰が丸くなりやすいのでストレッチで伸ばします。
①.両膝をついた状態から片足を一歩前に着き、片手はみぞおち、反対の手は後ろ足の股関節をおさえる。
②.後ろ足は膝を伸ばして、前足は膝を曲げて、ゆっくり腰を落とすように体重を前にかけていく。
③.後ろ足のみぞおち〜股関節までが伸ばされるイメージで10秒ストレッチ
④.左右5回ずつ行う

実際のストレッチの写真はこちら

*ストレッチをする際には、呼吸を止めずに行うと効果的です。
*痛みが出るか出ないかくらいの強さで行うことが大事です。

いかがでしたか?
思い当たる節がいくつかありませんでしたか?

首を温めたり電気をかけたりしても変わらないという方は、ぜひ今回ご紹介したストレッチを試してみて下さい。

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<保有資格>
JCMA認定体軸セラピスト
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