こどもの膝の痛みは膝以外に問題がある

こんにちは、理学療法士の中山です。

膝に痛みがあると膝周りの筋肉を鍛えたり
ほぐしたりすることがあると思いますが、
これだけではなかなか膝の痛みは解決しませんよね。

膝の痛みは膝だけの問題ではなく
その下にある「ふくらはぎ」からも
影響していることがあります。

膝の痛みとふくらはぎに
いったいどんな関係があるのでしょうか?

一緒に見ていってみましょう。

〔膝とふくらはぎの関係〕

膝の痛みに関わっているふくらはぎの筋肉に
腓腹筋(ひふくきん)という筋肉があります。

この筋肉は膝の後ろ側から
アキレス腱まで伸びていて
膝を曲げるときに働く筋肉です。

また、足首の動きにも関係しており
体重を支える筋肉としての役割もあります。

ですので、もしこの筋肉が固くなっていれば

・膝の動きに制限が出る
・体重をうまく支えられない

といったことが起こり、
その負担が膝にかかりやすくなった結果、
痛みに繋がってしまうのです。

〔腓腹筋をほぐすだけでは意味がない〕

これまでの話の中では腓腹筋の固さが問題なら、
その固さをほぐせば解決するのでは?

と思ってしまいますがほぐすだけでは
結局また固くなってしまいます。

なぜなら、腓腹筋が固くなってしまった
原因が解決していないからです。

腓腹筋を固くしてしまう原因の1つに
後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉があります。

この筋肉は腓腹筋よりも内側にある筋肉で
この筋肉がうまく使えていないと
その負担は腓腹筋がカバーすることになり、
疲れが溜まり固くなってしまうのです。

少し長くなったのでまとめてみると、

後脛骨筋が使えていない
   ↓
腓腹筋が固くなる
   ↓
膝に負担がかかり痛みが起こる

という流れです。

これを解決するには、後脛骨筋を使うことと
腓腹筋をほぐす必要があります。

次に紹介する体操でその2つを同時に
行うことが出来るので試してみてください。

〔ほぐしつつ使う足首体操〕

・内くるぶしの後ろから指4本分上のところを押さえる。
・押さえたまま足首を5回まわす。
・反対方向にも5回まわす。

動画はこちら
https://youtu.be/nG3IYrpdBkw

この体操を行うことで腓腹筋と後脛骨筋を
同時にほぐしつつ使うことができます。

同時に行うことにより、
2つの筋肉のバランスがとれ、
膝への負担を減らすこともできます。

ぜひ、試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト