スポーツを上達させるためには「股関節を締める」ことができるというのは、とても重要なことです。
また、スポーツはもちろんですが、日常生活や施術などの場面でも、出来ているのと出来ていないのでは全く違った動きになってきます。
しかし、多くの人がこのことが出来ておらず、「股関節が抜けた」状態で動いています。
なぜ、股関節が抜けてしまうのか。
また、股関節を締めた状態と抜けた状態とはどういったことなのか。
股関節を締めた状態と股関節が抜ける状態の違い
先程お伝えした股関節を締めた状態と抜けた状態について解説していきます。
多くの人が股関節を締めた状態にできず、股関節が抜けた状態になっていると言いましたが、股関節が抜けたというのは、身体の重心が前にいき、つま先に体重が乗ってしまっているということです。
イメージ的しやすいようにいうと、駅で電車を待っている人を思い浮かべて欲しいのですが、股関節が前に突き出て、腰が反り返っているような状態も股関節が抜けた状態と言えます。
重心が前にいき、つま先に体重が乗ってしまうともも前や(大腿四頭筋)やすねの筋肉(前脛骨筋)といったアウターマッスルが働くため、身体を安定させるために必要な体幹のインナーマッスル(大腰筋)が働きにくくなってしまいます。
その結果、体幹が固まってしまい、身体を安定させることが出来なくなってしまうのです。
体幹を安定させるには股関節を締める
体幹を安定させた状態で動けるようにするには、「股関節が抜けた」状態から「股関節を締めた」状態にしていかなければなりません。
スポーツを状態させるためには、まず体幹を安定させた状態で動けるようにする必要があり、股関節が締まっていると体幹のインナーマッスルやもも裏の筋肉(ハムストリングス)が働きます。
これらの筋肉が働くと重心が後ろにいき、無駄な力が抜けた状態になります。
また、体幹のインナーマッスルは他のインナーマッスルと繋がっていて、最終的に脇の筋肉まで繋がっています。
(横隔膜〜腹横筋〜腹斜筋〜前鋸筋に筋連結をしています。)
ですので、股関節が締まっていると体幹も連動して使えるようになり、結果として体幹を安定させた状態で動けるようになるといったわけなのです。
股関節を締めるワーク
・肩幅に脚を開き、つま先と踵を一直線にする
・外くるぶしに体重を乗せ、ビキニラインの中央を触る
・触ったまま、そこを挟み込むようにしてお尻を後ろに突き出しお辞儀をする
・お尻に近いもも裏の付け根が伸びたら、そこを締めるように意識して身体を起こす
・これを10回ほど繰り返す
*動画もありますので、ご覧ください。
このワークを行うことで、もも裏の筋肉(ハムストリングス)や体幹のインナーマッスル(大腰筋)が働き、股関節が締まった状態となります。
股関節が締まれば、体幹も安定させることが出来ますので、スムーズに動けるようになります。
また、体幹の力を使って動くことが出来るので、効率よく力を発揮できるようにもなります。
普段、股関節が抜けてしまっていると思う方は、ぜひこのワークを行ってみてください。
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