こどもの寝つきをよくするカギは背中にある

こんにちは、理学療法士の中山です。
 
夜、寝るときになってこどもがなかなか
寝ついてくれないときってありませんか?
 
寝つきの悪さには普段の生活リズムや運動不足など
いろいろ原因があったりしますが、
実はその寝つきの悪さは背中と関係があるかもしれません。
 
寝つきやすさと背中にいったい
どんな関係があるのでしょうか?
一緒に見ていって見ましょう。
 
 
〔寝つきの悪さには自律神経が関わっている〕
 
 
一般的にもよく知られていますが、
睡眠には自律神経が関係しています。
 
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれていて、
ざっくり言うと、緊張していたり
気分がたかぶっている状態が交感神経、
その逆の落ち着いている状態が副交感神経となります。
 
この2つの神経はスイッチのような感じで
2つが同時に働くことはありません。
 
このスイッチの切り替えがうまく行えていないことが
うまく寝付けないことの原因の1つだったりします。
 
スイッチの切り替えがうまく行えていない理由としては
自律神経のすぐそばにある背骨周りの
筋肉が関係していることがあります。
 
自律神経は背骨のすぐそばを通っていることもあり
背骨周りの筋肉とも深い関わりがあります。
 
 
〔寝つきに関係する背骨周りの筋肉〕
 
 
背骨周りの筋肉で交感神経を
より働かせてしまう筋肉の1つとして
僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉があります。

僧帽筋は背中側の筋肉で、
首の付け根から腰の上あたりまであり
背骨の半分以上を覆っている大きな筋肉です。
 
そのため、この筋肉が使われすぎていると
交感神経への影響が大きく
寝つきにくくなってしまいます。
 
逆に言うと、この筋肉をゆるめてあげることにより
交感神経を抑える方向へ影響させやすくもあります。
 
僧帽筋は大きな筋肉ということもあって
この筋肉のある場所あたりの背中を軽くなでて
あげるだけでも多少ゆるんできますが、
次に紹介する方法でやると
もっと効果的ですので試してみてください。
 
 
〔寝つきを良くする優しい手〕
 
 
・ゆっくり10秒ほど両手で手のひら全体をゆっくり軽くさする。
・手の甲や指の間など手全体を同じようにさする。
・血のめぐりが良くなったような感じがしたら背中を優しくなでてあげる。
 
 
一通り手を軽くさすってやると
自分の手をやわらかくしてから行えます。
 
固い手でなでてあげるよりも
少しでもやわらかい状態でなでてあげた方が
筋肉もゆるんできます。
 
もちろん、寝つきに関しては様々な要因があるため
これだけやれば大丈夫というわけではありませんが、
一度試して頂けたらと思います。
 
ぜひ、試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト