体幹トレーニングはこどもの身体を固くする⁉︎

こんにちは、理学療法士の中山です。
 
今や、体幹トレーニングという言葉は
誰もが知る運動となりました。
 
程度に差はあれ、こどもでも
取り組んだことがあるという方も
多いのではないでしょうか?
 
そんな体幹トレーニングですが、
やれば良くなるというイメージを持つ一方で、
やり方を間違えると逆に身体を固くしてしまい
ケガなどに繋がる恐れがあります。
 
それはいったい何故なのでしょうか?
一緒に見ていってみましょう。
 
 
〔体幹にもいろいろな筋肉がある〕
 
 
体幹トレーニングでは、腹筋のような
お腹周りの筋肉を使うような運動が多くあります。
 
このような運動の中で使われる筋肉は
大きく分けてインナーマッスルと
アウターマッスルの2つがあります。

当然、それぞれ筋肉には役割があり、
インナーは関節を安定させ姿勢を保つに対し、
アウターは強い力を出すという役割があります。
 
これらの筋肉はどれか1つが使えていれば良いというものではなく
バランス良く使えるようになることで姿勢が良くなったり、
運動が上手になったりしてきます。
 
逆に、やり方を間違えて一部の筋肉ばかり使ってしまうと
猫背や巻き肩、反り腰などの原因となってしまい、
本来やわらかいはずのこどもの身体は自然と固く、
動きがぎこちなくなったり、
ケガをしやすくなってしまう恐れもあります。
 
〔どうすれば良いのか?〕
 
 
この問題を解決するにはインナーとアウターを
バランス良く使えるようになる必要があります。
 
このバランスが崩れている場合の多くは
アウターを使いすぎてインナーが使えていないパターンです。
 
インナーを使いやすい状態にしてから行えば、関節は安定し
動きやすい良い姿勢でアウターを使うことができます。
 
そうなれば動きのぎこちなさは取れ、本来ある
身体のやわらかさを取り戻すことができるようになります。
 
インナーを使えるようにするには次に紹介する
体操がおすすめですので、試してみてください。
 
 
〔インナーが使いやすくなる簡単背骨体操〕
 
 
・座った状態で、おへそから指4本上のところを押さえる。
・背中側も同じところを押さえる。
・押さえたまま背骨を前後左右に5回ずつ動かしていく。
 
動画はこちら
https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8 
 
 
この体操では体幹のインナーマッスルである
横隔膜と大腰筋を使いやすくすることができます。
 
また、アウターマッスルである腹直筋も同時に刺激することができ
インナーとアウターのバランスが取りやすくなります。
 
体幹トレーニングのような運動は体幹を使いやすくし、
姿勢や運動を良くして丈夫な身体を作ることに目的があります。

そのための運動でケガをしたり、
動きにくくなってしまっては本末転倒です。
 
正しく行うことで目的の達成に近付けると思いますので
ぜひ試してみてください。
 

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト