耳を回せばこどもの身体はやわらかくなる

こんにちは、理学療法士の中山です。
 
前屈で床に手を伸ばしたとき、だいたいのこどもは
もも裏が伸ばされている感じがすると思います。
 
ですので、身体をやわらかくしようと思ったとき
もも裏をストレッチしようとする方が多いと思いますが、
それよりも耳周りを動かした方が
より効率的に身体をやわらかくできたりします。
 
耳と身体の柔軟性にいったい
どのような関わりがあるのでしょうか?
 
一緒に見ていってみましょう。
 
 
〔もも裏をストレッチするよりも耳の方が良い理由〕
 
 
まず、前屈において
もも裏をストレッチすること自体は
間違いではありません。
 
ですが、必ずしもモモ裏の固さが原因
というわけではないのです。
 
どういうことかと言うと、
普通はストレッチしたときに伸び感を
感じたところが固いと思ってしまいます。
 
しかし、実はそこは伸びやすいから伸びているだけで、
本当に固いところはあまり伸びていないということがあるからです。
 
では、本当に固いところとはいったいどこなのでしょうか?
 
 
〔実は耳周りが身体の固さを作っている〕
 
 
耳周りの筋肉に側頭筋という筋肉があります。

 

画像の青の部分で示す通り、この筋肉は頭のてっぺんを通り
背中→もも裏→ふくらはぎという風に
全身に繋がっていく筋肉となっています。
 
そのため、この部分が固いと繋がっている
他の筋肉も同時に固くなりやすくなってしまうのです。
 
耳周りをやわらかくするには次に紹介する
体操がおすすめですので試してみてください。
 
 
〔耳まわし体操〕
 
 
・まず立った状態から床に手を伸ばし今の身体の固さを確認する。
・両方の耳を同時につまむ。
・外側に引っ張りながら前後に5回ずつまわす。
・再び床に手を伸ばし身体のやわらかさを確認する。
 
 
いかがでしょうか?
 
やる前と比べ床に手が届きやすくなっているかと思います。
 
もし、耳をまわすときコリコリ音が鳴ったりしていると
固くなっている可能性が高いです。
 
そのような場合はこめかみ辺りに指を2本あて
軽く5秒程ほぐしてあげると良いです。
 
ストレッチを行う前などにこの体操を行うと
より効率的に伸ばすことができるようにもなります。
 
短い時間で簡単に行えますので
ぜひ、試してみてください。
 
 

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト