脇をほぐせばこどもの体幹は鍛えられる

こんにちは、理学療法士の中山です。

体幹は鍛えれば姿勢や体力、バランスの向上などが
見込めることから取り組んだことのあるお子さんも多いかと思います。

そんな体幹ですが脇をほぐしてから使うと、
お腹周りの安定感が作りやすくなり、
こどもの身体能力の向上に繋げることができます。

脇をほぐすことと体幹にいったい
どんな関係があるというのでしょうか?
一緒に見ていってみましょう。

〔脇と体幹の関係〕

定義上、体幹とは身体の四肢以外の部分のことを指します。

分かりやすく言うと手足を除いた部分、
骨で言うと骨盤や背骨になります。

ですので、一般的には体幹というと
お腹周りをイメージすることが多いですが、
実は脇や股関節なんかも体幹の一部ということになります。

〔脇とお腹の関係〕

脇には前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉があります。

この筋肉は腕と体幹をつなぐ役割と他に
お腹周りを使いやすくするという役割も持っています。

お腹周りの安定感を作ってくれる筋肉としては
腹横筋や横隔膜などが挙げられます。

これらはコアユニットとも呼ばれ
腹圧を作ってくれる重要な筋肉です。

そのコアユニットと前鋸筋は筋膜で繋がってています。

そのため、前鋸筋をほぐしてあげると
筋膜で繋がっているお腹周りの筋肉にも
刺激が入り使いやすくなるのです。

脇をほぐして体幹を使いやすくするには
次に紹介する体操がおすすめですので試してみてください。

〔脇がほぐれる腕まわし体操〕

・親指を脇の下に入れ肩甲骨を掴むように押さえる。
・押さえたまま腕を前後に5回ずつまわす。
・反対の腕も同じように行う。
 
動画はこちら
https://youtu.be/rAkCAfS3zsY

脇がほぐれお腹周りが使いやすくなると
身体に力が入りやすくなったり
バランスが良くなったりしてきます。

また、前鋸筋は股関節の筋肉も
同時に使いやすくしてくれるため
足が上がりやすくなったり速くなったりもします。

このように今回の体操では脇だけではなく
お腹や股関節なども含めた
体幹全体に影響させることができます。

こどもの姿勢や運動能力を良くしたい
という方におすすめですので
ぜひ、試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト