いつも首にコリがあって、動かすと痛みがある。
そんな方は脇を摘んでみて下さい。
固くなっていたり、場合によってはコリがありませんか?もしあるなら、それが首の症状の原因となっているのかもしれません。
なぜ脇が固まると首が痛くなるのか解説していきたいと思います。
脇と首の筋肉の繋がり
脇には実はたくさんの筋肉が存在しています。
中でも首と関係が深いのが、肩の深い場所にある肩のインナーマッスルです。(ローテーターカフ)です。
肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)は、首の筋肉(肩甲挙筋や僧帽筋)と繋がりがあるため、姿勢の崩れや動きの癖など、何かしらが影響して肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)の働きが低下して固まると、その固さが首の筋肉に伝わります。
首の筋肉は肩甲骨から首の骨に付着する筋肉のため、固まると首や肩甲骨の動きを悪くし、コリや痛みを引き起こすのです。
これを解決するには、肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)をほぐすのが有効ですが、今回は直接ほぐさず、肘の筋肉からほぐしていきます。
実は脇と首の筋肉は肘にも繋がっている
肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)は手が届きにくい場所にあるため、肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)と繋がりのある、肘の筋肉(上腕三頭筋)からほぐしていきます。
繋がっている肘の筋肉をほぐすことで、肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)と首の筋肉の緊張を同時になくすことができるのです。
そして更に、股関節を使えるようにすると、より効果的です。
股関節を動かせば首が安定する
股関節についている体幹のインナーマッスル(大腰筋)は、いくつかの筋肉をまたいで首のインナーマッスル(頸長筋や頭長筋)と繋がりがあります。
そのため、股関節の上手く使えるように機能を高めると、首のインナーマッスルの機能も高まるのです。
首のインナーマッスルは首を安定させる役割があるため、機能が高まると、先程お伝えした首の筋肉(肩甲挙筋や僧帽筋)の変わりに首を支えてくれるため、首の余計な緊張がない状態を維持することができます。
これができると、首コリや痛みの解消だけでなく、予防にも繋げることができるのです。
首コリを解消する2つの体操
首を楽にするには、肘ほぐしと股関節を動かす体操が有効です。
肘ほぐしで肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)と首の筋肉の緊張をなくして、股関節を動かす体操で首のインナーマッスルを働きやすくしていきます。
まずは今の状態を確認するために、首を左右に回していきます。この時、首のコリや痛みの具合、動きの悪さを確認しましょう。
次に2つの体操をおこないます。
①肘ほぐし
1.肘の骨の出っ張りの上を、反対の手の親指で触る。
2.そこに圧を加えながら、グリグリとほぐしていく。
3.ある程度ほぐしたら、そこを押さえながら曲げ伸ばしをしていく。
4.10回ほど繰り返す。
②股関節を動かす体操
1.足を腰幅に広げ、つま先を前に向ける。
2.ビキニラインの中央(恥骨の横)を触りながら股関節を曲げてお尻を後ろに引く。この時裏ももが伸びているのを感じる。
3.股関節を伸ばして元の体勢に戻る。
4.これを10回繰り返す。
こちらは動画もあるので、もしよければご覧ください
では再度、首を回していきましょう。
いかがでしょうか?先程よりも首のコリや痛みが軽減し、動きがスムーズになったと思います。
このように、脇と首は深い関係があるので、首のコリや痛みでお悩みの方は、是非2つの体操を試してみてください。
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ヘッドトレーナー
<保有資格>
JCMA認定体軸セラピスト
JCMA認定ヨガセラピスト
RYT200
NASM-PES
NSCA-CPT
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