毎日ストレッチをやっているけど、なかなか脚が開かない。
前屈すると手が全然地面に届かない。
そんな方はもしかしたら膝裏の筋肉が上手く使えていないのかもしれません。
一体どういったことなのか。一緒に見ていきましょう。
身体が固いのは股関節が原因
膝を伸ばす筋肉として有名な前ももの筋肉(大腿四頭筋)は、膝のお皿から、股関節をまたいで骨盤に付着しているため、股関節の動きにも関係してきます。
そんな前ももの筋肉は、とても大事な筋肉なんですが、姿勢や動きの癖などの影響を受け、固まりやすいため、股関節の動きを悪くしやすいのです。
開脚するときや前屈する時には、股関節を深く曲げたり、開いたりするため、股関節の動きが悪くなると開脚や前屈ができない原因となるのです。
これを解決するには、膝裏にある筋肉を上手く使っていくことが効果的です。
膝裏の筋肉を使えば股関節が柔らかく使える
膝裏にある筋肉(膝窩筋)は裏ももの筋肉(ハムストリングス)と繋がりがあり、この2つの筋肉は、前ももの筋肉とは真逆の膝を曲げる役割を持っています。
そのため、膝裏をほぐして膝裏の筋肉を使えるようにすると、前ももの過剰な働きがなくなり、固さがなくなるため、股関節の動きが良くなるのです。
そして膝裏をほぐした上で、みぞおちをほぐすとより効果的です。
みぞおちをほぐすと更に柔らかくなる
みぞおちにある腹筋(腹直筋)は、前ももの筋肉と繋がりがあるため、ここをほぐすと、前ももの余計な緊張をなくすことができます。
更にみぞおちの奥には股関節の動きを作るインナーマッスル(大腰筋)があり、みぞおちをほぐす事でインナーマッスルが働くようになるため、股関節の動きをより良くすることができるのです。
身体を柔らかくする2つの体操
身体を柔らかくするには、膝をほぐす体操とみぞおちを動かす体操が効果的です。
まずは今の柔らかさを確認するために、前屈をしてみてください。
この時、どの辺りまで手が下がるか覚えておくと良いでしょう。
膝を動かす体操
1.膝を軽く曲げて床に座る。この時もし腰や股関節に違和感を感じる場合は、壁を背にして床に座る。
2.膝の真裏にあるへこむ部分を触る。
3.そのまま膝の曲げ伸ばしを10回おこなう。
動画はこちら。
みぞおちを動かす体操〉
1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。
3.みぞおちの力を抜きながら、背骨を前後左右回旋と各3〜5回ずつ動かす。
動画はこちら。
では再度前屈をしていきましょう。
いかがでしょうか?
先程より手が下にさがり、前屈がやりやすくなったと思います。
このように、身体を柔らかくするには、膝裏とみぞおちをほぐすことが効果的なので、身体の固さでお悩みの方は、ぜひ2つの体操を試してみてください。
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