股関節の固いこどもが将来腰痛になりやすい理由

こんにちは、理学療法士の中山です。

身体のやわらかさの中でも股関節の柔軟性は特に重要で、
股関節の固いこどもは将来、腰痛になる確率は高いとされています。

いったい何故、数ある関節の中でも
股関節の柔軟性が重要なのでしょうか?

一緒に見ていってみましょう。

〔股関節と腰痛の関係性〕

股関節は関節面が球体状になっていて
可動域がとても大きい関節です。

そのため、身体の曲げ伸ばしや
ネジるような動きを行う際には、
動きの中心として活躍してくれます。

そんな股関節ですが、固いとその動きの代わりは
他の関節が負担しなくてはいけなくなります。

その代わりとして出てくるのが股関節の近くにある「腰」です。

腰は、骨盤と肋骨の間にあるため、一見すると動きを
制限するものが少なく動きやすそうです。

しかし、腰のあたりは平面関節といって、
ダルマ落としのような柱が積みあがっている構造となっているため、
実際には可動域としてはとても小さく
股関節ほど自由には動けない関節です。

そんな腰に股関節のような動きを求め続けてしまうと
さすがに腰は耐えきれず、痛みが起きてしまうようになるのです。

〔股関節の固さを作っている原因〕

股関節の固さの原因となっている筋肉の1つに
ハムストリングスが挙げられます。

ハムストリングスはもも裏の筋肉で
前屈したときなんかによく伸ばされる筋肉です。

ただ、この筋肉は柔軟で伸ばすだけよりも
正しく使ってあげることで
より股関節の柔軟性を保ちやすくなります。

この筋肉を伸ばしつつ使ってあげるには
次に紹介する体操がおすすめですので
試してみてください。

〔股関節が使いやすくなるおじぎ体操〕

・立った状態で、肩幅程度に足を開く。
・足の付け根(ソケイ部)に手を置く。
・お尻を後ろに突き出すようにしておじぎをする。
・裏ももの伸び感を感じたら、お尻を締めるようにして身体を起こす。
・これを5回行う。
 
動画はこちら
http://youtu.be/LOyPQF7EGmA

この体操を行う前後で前屈を行ってみてください。

きっと体操前よりも前屈が行いやすくなっていると思います。

また、この体操ではもも裏だけでなく
他の股関節の筋肉も使いやすくなるため、
股関節自体の安定性も高まり腰への負担も減らしてくれます。

ぜひ、試してみてください。

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