首や肩がいつも凝っていて酷い。
そんな方は、股関節の前側を触ってみてください。
もし固いなら、、
それが首や肩の凝りの原因になっている可能性があります。
そもそもなぜ、首や肩が凝ってしまうのか?
首や肩の凝りに悩まされている方の姿勢として、
首が前に出ていて背骨が曲がっていることが多く見られます。
このような姿勢になっている方は、
首の前側の筋肉(斜角筋)が過剰に働いており、
首や肩の張りや凝りなどの症状を引き起こす原因になります。
首の前側の筋肉が固くなってしまう原因としては、
呼吸が浅くなってしまっていることが挙げられます。
姿勢と呼吸の関係
通常、息を吸う時、横隔膜(呼吸をするための筋肉)が働いて肋骨が拡がります。
しかし、背骨が曲がっている姿勢だと肋骨が閉じた状態になるため、息を吸っても肋骨が拡がりづらく、横隔膜の働きにくくなってしまいます。
このような状態になると、代わりに呼吸を補助する働きを持つ首の前側の筋肉(斜角筋)が過剰に働き、横隔膜が働かなくなった分を補おうとします。
首の前側の筋肉自体は大きな筋肉ではないので、
負担が大きくなることですぐに固くなります。
また、首の前側の筋肉が固くなってしまうと働きにくくなるため、首の前側の筋肉の働きを補おうと肩の筋肉(僧帽筋)を使って肩をあげた状態になります。
首こりや肩こりといった状態に悩まされるのは、姿勢が乱れることによって、呼吸が浅くなり、結果として首や肩の筋肉が過剰に働くようになったからなのです。
首の前側の筋肉の働きを抑えるには、
曲がっている背骨の位置を正す必要があります。
背骨の位置を正すには以下のワークをしてみましょう。
・へそから4横指上のみぞおちを押さえる。
・押さえたところの真裏の背骨を押さえる。
・背骨を前後、左右、回旋と5回ずつ動かす。
ワークの動画
このワークを行うことで、
背骨のカーブに関係する体幹のインナーマッスル(大腰筋)や背中の筋肉(脊柱起立筋)、
呼吸に関係する横隔膜などの筋肉がバランスよく働くようになり、背骨の状態を良くすることができます。
しかし、実を言うとこれだけでは不十分な場合があります。
股関節を整えれば姿勢は良くなる⁉︎
なぜ、先程紹介したワークだけだとダメなのか、、、
それは背骨が曲がった姿勢の方は、
股関節の前側が固まっていることがあるからです。
股関節の前にはもも前の筋肉(大腿四頭筋)があり、固まっていると筋膜上で繋がっている腹筋(腹直筋)にも影響を与えます。
腹筋が縮んだ状態のままだと背骨が曲がってしまい、背中の筋肉が働きにくくなってしまいます。
ですので、股関節の前側の緊張を変えることで、
腹筋の緊張が落ち、背中の筋肉が働きやすくなります。
股関節を整えるワーク
・足のスタンスを肩幅に拡げ、つま先と踵を真っ直ぐに揃える。
・ビキニラインの真ん中を押さえる。
・押さえたところを挟み込むようにして、お尻を後ろに突き出しお辞儀をする。
・お尻の付け根あたりが伸びたら、ゆっくりと起き上がる。
・これを10回ほど繰り返す。
ワークの動画
このワークを行うことで、
体幹のインナーマッスルやもも裏の筋肉(ハムストリングス)が働くようになるため、前ももの筋肉の働きが抑えられます。
前ももの筋肉の働きが抑えられれば、腹筋の緊張がなくなるので、背中の筋肉も働きやすくなります。
首や肩のコリに悩まされているという方は、
ぜひこれらのワークをやってみてください。
【筋膜アナトミー】
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【体幹の強さを判断する方法】
などは、こちらから無料ダウンロードできます。
metaaxis.co.jp/pdf/
最新記事 by 体軸コンディショニングスクール (全て見る)
- ビックボスの秘策⁉新庄監督から学ぶ姿勢の極意 - 2022年3月10日
- こどもの運動神経が良くなる肩甲骨の使い方 - 2022年3月8日
- 靴底で分かるこどもの歩き方の特徴 - 2022年2月22日