深呼吸をすれば背中の痛みが解消できる

肩甲骨の内側が痛い…
動かすとゴリゴリ音がする、、、

このような症状って経験ありませんか?

いくつか原因はあるのですが、よくある原因として挙げられるのが、呼吸が浅いということです。

呼吸が浅くなってしまっていると、背中の痛みに関係してくることがあるのですが、あなたはこのことを知っていますか?

背中が痛くなる人の特徴

背中が痛くなる人は、呼吸が浅く、上手くできないという特徴があります。
例えば、深呼吸してくださいと言っても上手くできない方が意外と多くいます。

息を吸うのにはあばらの一番下、みぞおち辺りにある横隔膜(おうかくまく)という筋肉が関わっています。

息を吸うという役割のおおよそ8割は横隔膜が担っており、それだけ横隔膜が重要な役割を持っています。

息を吸うと、横隔膜はお腹の方へ下り、あばら(胸郭)は前後左右へ広がります。
これによって、肺が膨らみ酸素を取り入れることができるのです。

さらに、横隔膜は以下の筋肉とつながっています。

・みぞおちの真裏にある背骨から股関節まで伸びている大腰筋

・お腹周りにコルセットのように付いている腹横筋

・背骨のインナーマッスル(多裂筋)

・骨盤の下に付いている骨盤底筋

横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋はコアユニットと呼ばれ、体幹を安定させるために不可欠な筋群です。

横隔膜が働くことで、コアユニット、その中心である大腰筋が働くため、体幹が安定します。

しかし、呼吸が浅く、上手くできない人は、横隔膜が下がらず、あばらも広げることができません。

あばらが広がらないと酸素を取り込めないので、首や肩周りの筋肉に力を入れて無理やりあばらを広げるようになります。

中でも、

・首の前の胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

・首から背中にかけての僧帽筋(そうぼうきん)

・肩甲骨の内側の菱形筋(りょうけいきん)

といった筋肉に力を入れて呼吸をするようになります。

これらの筋肉はあばらに付いているため、これでもあばらは多少は広がるのですが、十分には広がりません。
それで益々力を入れて広げようとすると慢性的に筋肉が固まってしまうのです。

また、首の筋肉である僧帽筋は、脊柱起立筋や菱形筋といった背中に付いている背中のアウターマッスルにつながっています。

そのため、首の筋肉が固まると背中の筋肉も固まり、背中の痛みやコリのさらなる原因をつくるのです。

背中の痛みを解消する方法

では、どうすれば背中の痛みを解消することができるのか。

背中の痛みを解消するために重要になってくるのが、先程からお伝えしている横隔膜を上手く使えるようにするということです。

横隔膜が上手く働くようになれば、あばらが本来のように広がるようになり、首や背中のアウターマッスルに余計な力が入らなくなります。

以下のワークをする前に呼吸のしやすさ、背中の痛みやコリを比べてみてください。

チェックが終わったらワークを行なってみましょう。

1.おへそから指4本分下を押さえる。
2.さわった部分を膨らませるように息を吸い込む。
3.膨らませたまま息を吐く。
4.さらに膨らませるように息を吸い込む。
5.2〜4を3回繰り返す。
6.最後に一気に吐き出す。

これによって、横隔膜が働くだけでなく、同時にコアユニットも働くため、深い呼吸ができるようになります。

深い呼吸ができるようになれば、首や背中のアウターマッスルに余計な力が入らなくなるので、背中の痛みやコリを解消することができるようになります。

普段から背中の痛みやコリに悩んでいるという方は、ぜひワークを試してみてください。

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