全身の歪みを整えるためには仙骨を立てる

身体の歪みが気になるという方をたくさん診てきて1つ分かった事があります。

そのたった1つの事が身体全体に大きく影響し、不良姿勢へとつながっていきます。

その1つの事とは、骨盤を構成する「仙骨」と呼ばれる骨のポジション(位置)です。

この仙骨が正しい位置にないと全身の歪みの原因となるのです。

仙骨の正しいポジションとは?

仙骨の場所は骨盤の後方にあります。
お尻の割れ目のすぐ上に、片手ほどの大きさをした骨になります。

先程、仙骨が全身に影響を与えていると言いましたが、仙骨がどれだけ身体に影響を与えているのかをチェックしてみましょう。

1、立った姿勢から前屈をする

2、仙骨を両手で優しくまんべんなく撫でる

3、再度立った姿勢から前屈をする

たったこれだけでも、少なからず最初より前屈がいきやすくなったかと思います。

これは、仙骨を撫でていくことで仙骨への身体感覚が高まり、仙骨の本来の動きを一時的に引き出すことができ、身体の柔軟性向上につながるためです。

なぜ仙骨を撫でただけで前屈が柔らかくなるのか?

仙骨の動きを引き出すことで、
仙骨の上から背骨の傍に伸びるように付いている背中の筋肉(脊柱起立筋・多裂筋)の緊張が緩和されて、伸びやすくなることで背中の柔軟性が上がります。

また、仙骨から下には骨盤底筋群と言われる骨盤の底面を支える筋肉がついています。

この骨盤底筋群は足の筋肉とつながりを持っています。
ですから、仙骨を撫でることで、骨盤底筋群を介して足の筋肉の緊張も緩和され、伸びやすくなることで足の柔軟性も上がります。

実は内ももが仙骨のポジションを決定する

仙骨から骨盤底筋群を介して、内もも(内転筋)がしっかりと働く事で、仙骨を正しい位置(ニュートラルポジション)で安定させる事ができます。

仙骨が安定すると、
先ほどの背中の筋肉(脊柱起立筋や多裂筋)と言った姿勢をしっかりと伸ばす筋肉が機能するため、自然と姿勢が伸びていきます。

また合わせて、仙骨につく骨盤底筋群は体幹のインナーマッスルとの繋がりが強く、仙骨の安定は体幹の安定にも寄与します。

そのため、キレイな姿勢、歪みのない身体を作っていく上で仙骨が正しいポジションにあることはとても大切なのです。

《仙骨を正しいポジションにリセットして姿勢を整える簡単な体操》

[1、内もも引き締めワーク]

・まず立った状態から1歩足を前に出します。
この時、つま先は進行方向に向け、膝を軽く曲げます。(足首と膝が床と垂直になるように)

・前に出した足の鼠蹊部を手で軽く押さえ、鼠蹊部を折りたたむように身体を曲げておじぎをしていきます。

・この体勢の状態で、内ももの筋肉をさすります。

・その後、鼠蹊部から身体を起こします。

・この動きを3回繰り返し、かつ反対の足でも同じように行います。

[2、しゃがみこみワーク]

・足を肩幅の1.5倍横に広げ、つま先を45度外に向ける。

・手は鼠蹊部に当てて、仙骨を立てる(床と垂直になる)ようにする。

・身体が前後に傾かないようにして、踵が浮かないように真っ直ぐしゃがむ。

・しゃがんだ状態では両肘を膝の前に出し股を広げ、左右の股関節を揺するように骨盤を左右に動かす。

・この姿勢をまずは30秒〜60秒キープ出来るようにしましょう。

・真っ直ぐ立ち上がり開始姿勢に戻る。


内ももの筋肉を使えるようにしながら、仙骨を立たせていくことで無理なくキレイな姿勢を作る事ができます。

是非試してみてください。

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