こんにちは、理学療法士の中山です。
「こどもなのに反り腰?」
と思う方もいるかもしれませんが、
こどもの反り腰は意外と多くみられます。
腰痛などの症状がまだ出ていないだけで
よく見るとあなたのこどもも反り腰かもしれません。
パッと見では分かりにくい反り腰も
ある方法で簡単に見分けることが出来ます。
そのある方法とはいったいなんなのか?
対策と合わせて一緒に見ていってみましょう。
〔反り腰の見分け方〕
仰向けに寝た状態で腰の後ろに手を差し込みます。

ここで手が入るような隙間があると腰が反っている状態です。
手がすっぽり入るような場合は
反り腰の可能性がかなり高いと言えるでしょう。
しかし、反り腰だと何がいけないのでしょうか?
〔反り腰が良くない理由〕
反り腰になってしまうと腰痛や疲労、便秘
運動能力の低下などの症状が現れやすくなります。
こどもの場合、腰痛や便秘といった
症状は少ないかもしれませんが、
疲労や運動能力の低下については、
反り腰の影響を受けている可能性があります。
なぜかと言うと、腰が反ったまま姿勢では
上半身と下半身との連動が取りづらくなりやすいため、
力の伝達が悪くなってしまうからです。
本来ならば、5の力で行える運動も
力の伝達が悪い状態では、7や8ぐらいの
力で動かさなければならくなります。
この状態で身体を動かし続けると
どうしても疲れやすくなり
ケガのリスクも上がってしまいます。
しかし、どうしてこのような
反り腰になってしまうのでしょうか?
〔反り腰の原因〕
反り腰の原因として多いのが、
お腹の筋肉がうまく使えていないことです。

お腹周りは骨による支えが少ないため
筋肉によって作られる腹圧が必要になります。
この腹圧がうまく作れていない状態のときに
反り腰は起きやすくなってしまうのです。
お腹の筋肉をうまく使えるようにするには
次の方法が簡単ですので試してみてください。
〔お腹周りが使いやすくなる腹式呼吸〕
・寝た状態での腰への手の入り具合を覚えておく。
・おへそから指4本上のところ手を置く。
・手を置いたところを膨らませるようにゆっくり息を吸う。
・吸った後はゆっくり息を吐き、お腹の力が脱けていくのを確認する。
・5回繰り返し深呼吸を行う。
・もう一度手を入れ確認する。
いかがでしょうか?
先ほどと比べ腰がべったりと床についている、
もしくは手が入りづらくなっているのではないでしょうか。
この腹式呼吸ではお腹周りの筋肉に刺激を入れていくことで
腹圧を作り、お腹周りの支えが出来て反り腰が軽減されます。
パッと見では分かりにくい反り腰も
この方法で確認すると簡単に判別することができ、
さらに腹式呼吸も加えることで
反り腰の改善に繋げていくことができます。
ぜひ、試してみてください。
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
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