太ももやふくらはぎのマッサージをしているのに、なかなか脚の疲れが取れない人はよく見かけます。
そういう場合は、太ももや脹脛ではない別のポイントが影響しているかもしれません。
そのポイントを解説しながら、オススメの運動を紹介していきましょう。
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ポイント1:足指の影響
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脚が疲れてしまう方の特徴として、足指に関わる筋肉が固くなっていることがあります。
足指に関わる筋肉は、すねの筋肉(前脛骨筋)や足指を伸ばす筋肉(足趾伸筋群)、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)や足指を曲げる筋肉(足趾屈筋群)があります。
これらの筋肉が必要以上に働いていると、筋肉の緊張が高く、常に使われている状態になるため、すねやふくらはぎに疲れを感じやすくなります。
また、すねやふくらはぎの筋肉は前ももの筋肉(大腿四頭筋)、裏ももの筋肉(ハムストリングス)とつながりを持っています。
さらに、それらはお尻の筋肉である大殿筋や中殿筋ともつながっています。
このつながりから、すねやふくらはぎの筋肉が必要以上に使われていると太ももやお尻の筋肉も使われてしまい、結果として脚全体が疲れやすい状態になるのです。
それを防ぐためにも、足指のインナーマッスルである短趾屈筋や虫様筋が使われれば、足指に関わる筋肉の緊張が少なくなり、脚全体の疲れが取れやすくなります。
これらの足指のインナーマッスルは後脛骨筋というふくらはぎの奥の筋肉にもつながっており、後脛骨筋が使われることで、すねやふくらはぎの筋肉の余計な緊張を取り除くことができます。
脚の疲れを取るためには足指の筋肉の緊張を少なくする必要があり、そのためにも足指のインナーマッスルを使うような運動が必要になるということになります。
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ポイント2:膝裏の影響
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脚の疲れを取り除いていくためには、足指のインナーマッスルを使うだけでなく、膝裏の筋肉を使うようにすると、より脚全体の緊張が取れやすくなります。
膝裏の筋肉(膝窩筋)という筋肉は、ふくらはぎの奥の筋肉(後脛骨筋)や内ももの筋肉(内転筋群)、もも裏の筋肉(ハムストリングス)、股関節の筋肉(大腰筋)といったように脚全体のインナーマッスルとつながりがあります。
そのため、膝裏の筋肉を使うようにすると、膝裏とつながりのある脚全体のインナーマッスル全体が働きやすくなり、脚の疲れが取れやすくなります。
もしマッサージをするのであれば、脚全体のインナーマッスルが使える状態でマッサージをすることで、いつもより効果を高めることができるのです。
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足指と膝裏の運動
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脚の疲れを解消するためには、足指や膝裏がポイントになることがわかりました。
この2つのポイントに対してのオススメの運動を紹介します。
まずは今の脚の疲れ具合を見るために、簡単に脚をあげたりおろしたりして脚の重さを確認してください。
<足指の運動>
1.足指を除いた足裏の母指球の内側を押さえる
2.押さえたまま足の指を曲げ伸ばしする
3.10回繰り返す
<膝裏の運動>
1.膝の裏を押さえる
2.押さえたまま膝を曲げ伸ばしする
3.10回繰り返す
この2つの運動を実際にしたら、同じように脚をあげたりおろしたりしてみましょう。
おそらく脚が動かしやすく、軽さを感じると思います。
脚の疲れを感じるときは、太ももやふくらはぎのマッサージをする前に、足指や膝裏の運動をして脚全体のインナーマッスルを使えるようにしておきましょう。
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<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
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