全米オープン女王、大坂なおみの躍進の秘密

全米オープンテニスで2度目のグランドスラム優勝を成し遂げた大坂なおみ選手。

大坂選手自身、コロナウィルス自粛期間で徹底したトレーニングを行ったことによって、昨シーズンよりも爆発力が身に付いたと言っていました。
サービスやカウンターショットなど大会では、キレのあるエースを何本も奪っていましたね。

大坂選手に限らず、自粛期間を利用して活躍している日本人選手は多くいますが、そんな人たちに必ずと言っていいほど共通していることがあります。

それは、全身をバネのように使っているということです。

このことはテニスに限らず全てのスポーツでとても重要なことになってくるのですが、あなたはご存知でしょうか?

身体のバネとは

大坂選手のようにテニスをしているアスリートだけでなく、サッカーや陸上、バレーボールなど、他のスポーツを観ていると「あの選手は全身バネのようだ。」といったように身体を上手く使って弾むように動く人を見たことはありませんか?

この「全身をバネのように使って動いている」というのは、具体的にどんなものかというと、『伸長反射』という身体の仕組みのことを意味しています。

少し詳しく解説すると、伸長反射とは、筋肉や腱が動きの中で急激に引き伸ばされることによって、筋肉や腱の中にあるセンサー(主に筋紡錘)が反応し、引き伸ばされた筋肉を勢いよく縮ませる反応のことをいいます。

全身をバネのように使って動いている人は、この伸長反射を上手く利用しながら全身を連動させ、効率よく身体を動かしているのです。

では、どうすればスポーツで伸長反射を上手く利用し、身体を動かすことができるのでしょうか?

全身をバネのように使える人と使えない人の差

伸長反射を上手く利用しながら、全身をバネのように使って、身体を動かすために必要な能力があります。
それは、「筋肉から必要に応じた最低限の力を引き出す能力」です。

伸長反射を上手く利用するためには、筋肉の伸び縮みをスムーズにする必要があります。

そして、そのためには筋肉に無駄な緊張がない状態にしなければなりません。
多くの人は力を発揮するとなった時に余計な力を入れてしまっているのです。

特に、全身をバネのように使えず、動きが固くなってしまう人の特徴としては、もも前(大腿四頭筋)やお尻(中殿筋)、腹筋(腹直筋)、肩や首の筋肉(三角筋や僧帽筋)といったようなアウターマッスルが無駄に緊張している傾向にあります。

アウターマッスルは、大きな力を発揮する時に大事な筋肉ではあるのですが、必要以上に働くと動きを固くしてしまい、結果として伸長反射を上手く利用できなくなってしまいます。

極力無駄な緊張がない状態にしなくてはならないといったのは、そういった理由があるからなのです。

そして、身体に無駄な緊張がない状態にするために重要になってくるのが、脇(前鋸筋)と股関節の筋肉(大腰筋やハムストリングス)を働かせるということです。



脇の筋肉は上半身と体幹、股関節の筋肉は体幹と下半身を繋いでいるので、働かせることによって、上手く全身を連動させることができるようになります。

また、脇、股関節の筋肉と繋がっている体幹のインナーマッスル(横隔膜や骨盤底筋群など)も働くようになるので、アウターマッスルの無駄な緊張がなくなり、伸長反射を上手く利用することができるようになります。

実際に大坂選手がリターンするときを見てみると、構えが必ず股関節から曲げ、脇を軽く締めた状態で待っていることがわかります。

なので、脇と股関節を上手く使えるようにすることで、全身をバネのように使って動かすことができるようになるのです。

下記で紹介している無料冊子は、アウターマッスルの無駄な緊張を取り、脇と股関節を上手く使えるようにする方法を具体的に紹介しています。

全身をバネのように動かすことができるようになると、スポーツのパフォーマンスを大きく上げることができるようになります。
ぜひ、参考にしてみてください。

【筋膜アナトミー】
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【肩の力を抜く方法】
metaaxis.co.jp/pdf/

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