正しい体幹の鍛え方vs間違った鍛え方

サッカーの長友選手をはじめとし、テニスの大坂なおみ選手や野球の大谷選手など体幹を鍛えることで、大きく成果を残したアスリートは数多くいます。

しかし、体幹を鍛えるとなると見落とされがちな重要なポイントが一つあります。

そのポイントが、「体幹の筋肉のみを鍛えない」ということです。

このことは上記のスポーツに限らず、すべてのスポーツで重要になってきます。

スポーツで使えない体幹の鍛え方

イメージがしやすいかと思うので、腹筋運動を例に説明していきます。

まず、腹筋運動で腹筋(腹直筋)に強い力感が出る人は、体幹を上手く使えなくなる鍛え方と言えます。

腹筋は胸の中央(胸骨・剣状突起・肋骨)~骨盤付近(恥骨に繋がっている)筋肉で、骨盤の後傾と背骨の曲げる(屈曲)に関わっています。

要するに腹筋は、脚の動きには直接的に関与しない筋肉なのです。

このことから、腹筋ばかりを鍛えると、体幹のみを動かす運動の要素が強くなり、体幹と脚の連動性を高めることができません。

腹筋運動においては、「体幹と脚を連動させるような鍛え方」をする必要があります。

スポーツで使える体幹の鍛え方

その鍛え方とは、股関節をきちんと働かせる鍛え方です。

股関節を使うためには、体幹のインナーマッスルと呼ばれる大腰筋を働かせる必要があります。
大腰筋は脚(大腿骨)と腰(体幹)を繋ぎ、股関節の運動に深く関与します。

大腰筋を優位に働かせて腹筋運動を行うと、股関節を支点に身体を起こし上げることができます。

つまり、腹筋をしながら股関節の動き(屈曲)の力も養うことができ、体幹と下半身の関係性を作ることでより効率的な身体の使い方になるのです。

股関節をどのように使うのか

腹筋運動のやる前に、以下の運動をおススメします。

このように行うことで、大腰筋を使った股関節の動きを獲得できます。

この運動の後に、腹筋運動をやっていただくと、体幹と股関節の関係性を作った体幹トレーニングになります。

今回は腹筋運動を例に考えていきましたが、他の全ての体幹トレーニングにおいても、体幹と脚を連結する股関節を常に使いながら鍛える必要があります。

なぜなら、スポーツでは体幹内の動きだけで完結する運動は少ないためです。
多くの運動には、必ず脚(腕)の動きが伴います。

この点を踏まえて鍛えることができると、体幹をただ鍛えるだけでなく、体幹の力を含めた全身のパワーを効率よく高めることができ、運動能力が向上します。

ぜひ、参考にしてみてください。

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