こどもの足の疲れをとる2つの方法

こんにちは、理学療法士の中山です。

こどもが「疲れた〜」と言って
足の疲れを訴えたときは、
首の付け根をほぐしてみてください。

もし、そこが固かったり痛かったりしたら
その首の固さが原因で足が疲れているのかもしれません。

今回は足と首の繋がりと、
それについての2つの解決方法について
一緒に見ていってみましょう。

〔首の筋肉が固くなる理由〕

普段の姿勢や身体の使い方に偏りがあると
首の付け根にある筋肉が固くなることがあります。

 

この筋肉は目の動きに合わせて一緒に動くため
目の疲れの原因として有名ですが、
他にも、頭を支えてくれる役割があります。

そのため、長時間のゲームや読書、勉強などのときに
姿勢が悪く、首が前に出ているような状態が
長く続いたりするとこの筋肉は固くなります。
(ゲームや読書、勉強が悪いわけではありません)

その他にも、意外と気付かれにくいですが、
運動中に首まわりの筋肉に変に力が入ってしまい
この筋肉が固くなってしまっているということもあります。

〔首と足の関係性〕

そんな首の筋肉ですが、
足とは筋膜という膜で繋がっています。

画像を見ていただくと分かりやすいですが、
頭から首→背中→裏もも→ふくらはぎ→足裏
という風にかなり広範囲に繋がっています。

そのため、首の筋肉が固くなってしまうと、
その影響は筋膜で繋がっている
他の部分まで影響するため、
足がより疲れやすくなってしまうのです。

〔首の固さをとるにはどうすればいいの?〕

この首の固さを解決するには
次に紹介する2つの方法がおすすめです。

まず1つ目は固くなっている
首の筋肉をほぐしてあげることです。

軽くで良いので指を2本ほど当てて
優しく10秒程ほぐしてあげてみてください。

ただ、これだけでは首の固さが
一時的にやわらぐだけで、
また元に戻ってしまう可能性が高いです。

そこで2つ目の方法として脇の筋肉を使ってあげます。

次に紹介する体操を試してみてください。

〔首の姿勢が良くなる腕まわし体操〕

・親指を脇の下に入れ肩甲骨を掴むように押さえる。
・押さえたまま腕を前後に5回ずつまわす。
・反対の腕も同じように行う。

動画はこちら

この体操により脇の筋肉が使いやすくなると
前に出ていた首の位置が自然と良くなってきます。

また、運動中の首まわりの筋肉の
過度な力みもとれてきます。

試しにやってみると分かりますが、
この体操を行う前後では首の位置や筋肉の固さ、
足の張り感が緩和するなどの変化があると思います。

このように、足と首には繋がりがあるため、
足の疲れがなかなかとれないという場合は
この2つの方法をぜひ試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト