ふと踏み出した時膝が痛む。
歩くと膝にピキッとした痛みが出る。
そんな方は太ももを触ると外側が固くて、内側と裏側が柔らかくありませんか?
太ももの筋肉を上手く使えていないので、膝の負担が大きくなってしまっているのです。
その場合、もも裏や内ももを鍛えると良いのですが、外側が固いままですと上手くもも裏と内ももは鍛えられません。
ただ、太ももの外側をほぐそうとしても、なかなかほぐれない方が多いのです。そのような方は首からほぐした方が良いです。
なぜ、首なのか、、、一緒に体感しながら確認してみましょう。
<太ももの外側が固いと首が固まる>
もも裏(ハムストリングス)と内もも(内転筋)が柔らかく、太ももの外側(大腿筋膜張筋)が固いと、首まで固くなっていることが多くあります。



例えば、右膝が痛い場合、右のもも裏と内ももが柔らかく右太ももの外側が固いと、右の首が固いということになります。
座ったまま出来るので、ちょっと確認してみましょう。
浅く椅子に座ってみて下さい。
そして、左右の太ももの内側と裏側をグッと押してみると、膝が痛い側のもも裏と内ももが柔らかく、太ももの外側は固いかと思います。
右膝が痛い場合は、首の横の筋肉は右側が固いかと思います。この筋肉は鎖骨から耳裏までつながっている細長い首の筋肉(胸鎖乳突筋)です。
この筋肉(画像の赤丸の辺り)を、苦しくない程度に10秒間押してみましょう。

首の筋肉が少し柔らかくなったら、膝が痛い側の太ももの状態を確認してみて下さい。
太ももの外側は柔らかくなり、内側と裏側は少し張りが出て固くなってきたかと思います。
これが冒頭でお伝えした太ももの筋肉を前後左右で均等に使える状態です。
裏ももや内ももの筋肉で膝を安定させることが出来るので動作時の痛みが軽減します。
ではなぜ、首をほぐすと太ももの外側がほぐれるのでしょうか?
<全身のつながり>
実際に私たち人間の身体には、筋膜という薄い膜が筋肉を覆うような形で全身を包んでいます。
その中で、ラテラルラインという身体の側面を通る筋膜があります。

この筋膜は、足首〜太ももの外側〜わき腹〜首といったように全身つながっている筋膜になります。
ですから、太ももの外側が固くなりその状態が続くと、首の筋肉まで固くなることがあります。
その場合、首が固いままで、太ももの外側だけほぐしても柔らかくならないか、柔らかくなったとしても直ぐに元に戻ってしまいます。
膝の痛みが長期化している人や、スポーツで太ももの外側が固くなりやすい方は、太ももだけでなく、合わせて首までほぐすと今までより痛みが和らぎ、状態が良くなることがあります。
ぜひ、朝起きた際や運動の前に首をほぐしておくと効果的ですので、是非試してみて下さい。
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metaaxis.co.jp/
ヘッドトレーナー
<保有資格>
JCMA認定体軸セラピスト
JCMA認定ヨガセラピスト
RYT200
NASM-PES
NSCA-CPT
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