体幹の強さはお腹の柔らかさにある

体幹を強くするためには、腹筋を鍛えてお腹を固くさせる。

強い=固くする、というのが多くの人の考えかと思いますが、実はこの考えだと体幹が弱くなることが多いです。

本当に体幹を強くするなら、お腹は固めるのではなく柔らかくする必要があるのです。

その理由を紐解いていきます。

固める=弱くなる

お腹を固めてしまうと体幹が弱くなってしまうのはなぜなのか。

まず体幹の強さを定義しましょう。

体幹をなぜ強くしたいのかを考えてみると、おそらくほとんどの場合は「動きの中で安定したい」からだと思います。

「動きの中で安定する」ことをさらに紐解いていきますが、建物の構造を例にします。

建物でいう「動きの中で安定する」というのは、例えば地震が起きたときに壊れない建物が近いでしょうか。

それで考えてみると、地震に強い建物はコンクリートで外壁を固めた丈夫な建物ではなく、あえて建物自体が揺れるように作られている建物となります。

建物自体が揺れるように作られていると、地震の衝撃を吸収することができるため地震に強いのです。

皆さんのイメージがしやすいもので言うと、スカイツリーや五重塔になります。

あれらは外壁がしっかりしているわけではありませんが、耐震にはかなり強い設計となっています。

これを身体に置き換えると、お腹を固めてしまう(コンクリートで外壁を固める)ことで、動きの中でちょっとしたことでバランスを崩してしまう(壊れる)ということになります。

お腹を柔らかくして体幹を使うポイント1

お腹を固めてしまう人は、いわゆる腹直筋というお腹の筋肉に力を入れてしまっています。

腹直筋は体幹を支えるためには必要な筋肉ですが、主として使ってしまうと大きな筋肉のため固まってしまいやすいです。

腹直筋ではなく、別の筋肉で身体を支えることができれば、お腹を柔らかくしたまま体幹を強くすることできます。

その役割を持つ筋肉が脇にある前鋸筋です。

この前鋸筋という筋肉は反対側になる脇腹の筋肉(腹斜筋)と繋がっており、脇腹の筋肉は体幹のインナーマッスルへと繋がっています。

そのため、前鋸筋を使うことで体幹を安定させることができるようになるのです。

この前鋸筋を使うためには、脇の運動が効果的です。

脇の運動はこの動画でやり方を見てみてください。

お腹を柔らかくして体幹を使うポイント2

お腹を柔らかくして体幹を使うための筋肉は、先ほどの脇ともう1つ、股関節があります。

股関節には体幹のインナーマッスルと繋がっている筋肉(大腰筋やハムストリングス)があり、それらが使われることで、お腹を固めずに体幹をさらに強くすることができます。

この股関節を使う運動はこちらになります。


実際に体幹が強くなっているかどうかは即時的には分かりにくいかもしれませんが、例えば片足立ちやジャンプ-着地などをしてみてください。

この腹直筋を意識した腹筋をした後にやる片足立ちやジャンプ-着地よりも、2つの運動をしてからの片足立ちやジャンプ-着地の方が安定感があると思います。

体幹を強くするためには、脇や股関節を使ってお腹を柔らかくしていくことが重要です。

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