ヒップアップは特に女性が気にする一つの悩みだと思います。
ヒップアップというと引き締まったお尻をイメージすると思いますが、理想的なヒップアップはお尻だけでなく太ももからお尻までが綺麗になることです。
そんな理想的なヒップアップのためには、お尻を中心としたトレーニングではなれません。
理想のヒップアップを目指すためにはお尻よりも重要な部分があります。
今回はそのお尻以外の重要な部分について解説していきます。
お尻を鍛えると太ももが太くなりやすい
お尻の筋肉は「大殿筋」と呼ばれる筋肉です。
大殿筋は股関節を後ろに動かす働きがあります。
例えば、ヒップアップのトレーニングでみるような仰向けでお尻を上げる動きがまさにそれです。
また、筋肉の特徴として隣り合ったもの同士で繋がりを持って連動します。
この連動により、大殿筋は太ももの外側の筋肉(大腿筋膜張筋)と繋がっているため、大殿筋を使えば太腿の外側も使ってしまいます。
また、この太ももの外側の筋肉は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)とも繋がることから、結果的にお尻を鍛えることで太ももの外側や前側も使ってしまい、お尻が引き締まっても太ももが太く見えてしまいやすいのです。


このように筋肉の繋がりから考えてみると、お尻の筋肉を鍛えるヒップアップは、太ももからお尻までが綺麗になる理想的なヒップアップになりにくくなります。
もも裏を使えば太もももスッキリ
では、理想的なヒップアップになるためには何が必要なのでしょうか。
結論から言うと、お尻の付け根あたりのもも裏の筋肉(ハムストリングス)です。
お尻の付け根あたりのもも裏の筋肉は、だいたい坐骨の下あたりになります。

もも裏の筋肉は、内腿の筋肉(内転筋)や股関節の付け根の筋肉(大腰筋)といった股関節の内側にある筋肉とつながりがあります。
先ほどの大殿筋とは違い、太ももの筋肉はほとんど使われません。
もも裏の筋肉を鍛えることで、内腿やもも裏などの股関節が使われるため、足もスッキリ見えやすいのです。
ただ、もも裏が大事とはわかっても、ヒップアップのトレーニングをする時にどうしてもお尻に意識が向いてしまうと思います。
そんな悩みを解決するために、このもも裏の運動を実践してみてください。
<もも裏の運動>
1.足を腰幅に広げ、つま先を前に向け、足の位置を揃える
2.股関節のV ラインの真ん中(恥骨の横)を触りながら股関節を曲げてお尻を後ろに引く。この時裏ももが伸びているのと足の裏のアーチが引き上がっている感覚を確かめる
3.股関節を視点に元の位置に戻っていく
4.これを10回繰り返す
動画はこちら
理想的なヒップアップである太ももからお尻が綺麗までが綺麗な状態になるためには、もも裏の筋肉を使うことがポイントです。
このポイントをしっかりと掴むために、ぜひもも裏の運動を取り入れるといいです。
今回のように、理想的なヒップアップを手に入れてい方は下記も参考にしてみてください。
今回、書ききれなかったヒップアップをするために、重要なもう一つの筋肉と、身体を壊すことに繋がる【よくある間違ったお尻のトレーニング】について、こちらの無料eBookで読むことができます。
<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
最新記事 by 吉田哲也 (全て見る)
- 身体に効くストレッチの秘密 - 2021年4月21日
- 短時間で効果を引き出す時短トレーニング - 2021年3月26日
- 自律神経を整える効果的な呼吸法 - 2021年3月19日