背骨の歪み、背骨のつまりが、身体の動きを制限するだけではなく、腰痛といった痛みの原因になることをご存知でしょうか?
もともと人の背骨は柔軟に動くもので、赤ちゃんがハイハイしている時に背骨に注目すると柔軟に動いています。背骨の柔軟性がないと、ハイハイの動きが上手くできないのです。
背骨の柔軟性を失うことで、歩きや走り、かがんで物を拾う際など様々な動作で身体への負担が大きくなり、腰痛や肩の痛みという症状が起こしてしまいます。
今回は、腰痛をはじめとした身体の問題にかかってくる背骨の柔軟性についてみていきましょう。
背骨の柔軟性とは?
そもそも背骨は、

- 首の骨(頸椎)が7椎
- 胸の骨(胸椎)が12椎
- 腰の骨(腰椎)が5椎
- 仙骨と呼ばれる骨盤にある骨(5つの骨がくっついている)
- 尾骨(4つの骨がくっついている)
数え方にもよりますが、26個(もしくは33個)の骨で出来上がっています。
これらの骨を安定させているのが脊柱起立筋です。
この脊柱起立筋は、首や背骨を「横に倒す」「反らせる」「後ろを向くようにねじる」働きもあります。この脊柱起立筋が固まると、これらの動きができず、背骨が一本の棒のようにしか動かせなくなります。



歩くという日常動作でも、股関節から先の脚だけでは動かず、背骨が柔軟に動くことで、余計な負担がなく体幹の力も使って脚を動かせるのです。
脊柱起立筋が固まったままだと、背骨を中心とした体幹の動きがなくなります。さらに悪いことに、この脊柱起立筋が縮まった状態で固まると、腰が反って柔軟な動きができなくなるのです。
固まって動かない上に、背骨のS字カーブも弱くなってしまうので、衝撃を吸収できなくなり、腰痛などの身体の不調や問題に繋がってしまうのです。
腰痛を解消する背骨の動き
背骨本来の柔軟性を取り戻すエクササイズをお伝えします。
まずは、背骨のなかでも重要な部分から動かせるようになっていきましょう。
すべての背骨を動かすのは難しいので、まずは身体運動に影響の大きい4箇所を動かしていきましょう。

頸椎7番:首の付け根
胸椎7番:肩甲骨の下角を結んだライン
胸椎12番:おヘソから指4本上側
腰椎5番:おヘソから指4本下側
下の背骨から整えていきましょう。
- 上図で示した背骨を触り、触っている背骨を動かすように、前後に3〜5回動かす。
- 同じ背骨を触ったまま、左右に3〜5回倒す。
- さらに、同じ背骨を触ったまま、後ろを振り向くように左右に捻る。
- 次の背骨を触って、1〜3を繰り返す。
1〜4を繰り返すことで、4つの背骨の可動性が出てきたら、さらに背骨全体を動かしやすくするエクササイズをご紹介します。
- 肩の下に手首のシワ、股関節の下に膝がくるように四つ這いになる。
- 骨盤の下の方から天井側に背骨を丸めていき、頭もヘソを覗き込むように丸める。
- 骨盤の下の方から背骨を反らせていき、視線は斜め上方向を見るようにする
- 2〜3を、3〜5回繰り返す
二つのエクササイズが終わったら、少し歩いたりしてみて身体の動かしやすさを確認してください。
背骨に制限があった方は、動かしやすくなっているのを感じるはずです。
このように、当スクールでは、骨という観点からだけではなく、身体が繋がっていることを前提に考えたトレーニング方法をお伝えしています。
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金田翔吾
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