こどものバランス力は内ももから上げていく

こんにちは、理学療法士の中山です。

近年、こどもの運動能力低下が言われ続けている
理由の1つにバランス力の低下があります。

実際、片足立ちがたったの5秒も
出来ないこどもも多いそうです。

そんな片足立ちですが足の使い方を
少し教えてあげるだけで、誰でも簡単に
出来るようになるかもしれません。

その方法とはいったい何なのか?
一緒に見ていってみましょう。

〔バランスの悪いこどもの特徴〕

片足立ちが出来ないこどもの特徴として
股関節がうまく使えていないことが挙げられます。

股関節がうまく使えていないこどもは、
膝や足首でバランスを取ろうとします。

このとき使われやすい筋肉は
前ももや膝下にある

・大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
・前脛骨筋(ぜんけいこつきん)

という筋肉です。

確かに、これらの筋肉はバランスを
取るのに役立つこともありますが、
股関節が使えていない状態では逆効果となり、
かえってバランスが悪くなってしまうことがあるのです。

〔股関節はここを使う!〕

では、股関節はどうやって使えば良いのでしょうか?

股関節と言っても筋肉はたくさんあります。

その中でもバランスに関して使うと良い筋肉は
内ももにある内転筋(ないてんきん)です。

内転筋を使ってあげることにより
股関節や体幹の安定に関わる
他の筋肉達も同時に使いやすくなり、
バランスが取りやすくなってきます。

内転筋を使えるようにするには
次に紹介する運動がおすすめですので
試してみてください。

〔内ももが使いやすくなる運動〕

・へそから指4本上のみぞおちを右手で押さえる。
・右足を一歩前に出し、みぞおちの力を抜きながら左手で右の内ももを3回叩く。
・反対側も同様に行なっていく。

この運動を行う前後で片足立ちを試してください。

おそらく、運動後は片足立ちが
行いやすくなっているかと思います。

バランスが悪かったり股関節がうまく使えていないと
こけやすかったり、ケガをしてしまいます。

運動能力アップやケガの予防のためにも
ぜひ、試してみてください。

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