こんにちは
理学療法士の中山です。
立った状態で前屈をしたとき、もも裏の筋肉が
張って限界がくるこどもは多いかと思います。
このようなとき、固い筋肉はもも裏だから
ストレッチをするのはここの部分だと
思ってしまいがちですが果たしてそうでしょうか?
もしかすると、その身体の固さは
もも裏ではない他の筋肉かもしれません。
その筋肉とはいったい?
〔前屈で張りを感じやすいもも裏の筋肉〕
大抵の方が張りを感じやすいもも裏の筋肉は
ハムストリングスと呼ばれる筋肉です。

この筋肉は股関節の筋肉で、
骨盤の下のところから膝裏あたりに
ついている長い筋肉です。
前屈したときはこの筋肉に張りを感じるため
「この筋肉が固いんだ」と思ってしまいがちですが、
実際には他の筋肉が原因だったりします。
どうしてそのようになってしまうのでしょうか?
続きを見ていってみましょう。
〔筋肉と筋肉の繋がり〕
基本的に筋肉は他の筋肉の影響を受けながら動いています。
その影響の1つが筋膜です。
筋膜とは筋肉を覆っているうす〜い膜です。
うす〜い膜ですが、全身の筋肉に張り巡らされていることから
第二の骨格とも呼ばれているほど身体の構造的に重要なものです。
ハムストリングスがこの筋膜によって繋がっている筋肉の1つに
後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉があります。

筋膜の繋がりがあるため、この筋肉が固くなっていても
ハムストリングスの動きは悪くなってしまいます。
これを解決するには、後脛骨筋に刺激をいれながら
使ってあげることが簡単で早いです。
次に紹介する方法がおすすめですので試してみてください。
〔足指グーパー体操〕
・足裏の真ん中を押さえる。
・押さえたまま足の指の曲げ伸ばしを10回行う。
動画はこちら
https://youtu.be/jFLP20ivyTw
この体操を行う前後で前屈を行い
身体のやわらかさを確認してみてください。
おそらく手が届きやすくなっていたり、
張り感が減っているかと思います。
からだの固さの原因が思っている部分とは
違うということはよくありますので、
ぜひ、試してみてください。
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
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