体幹を安定させて強くする。
スポーツの世界の第一線で活躍しているアスリートに必ずといって共通しているのが、体幹を鍛え、強くしているということです。
そして、その体幹を強くするポイントの一つとして挙げられるのが、「鎖骨」です。
実は鎖骨を動かせようになることで、体幹が安定するようになります。
なぜ、鎖骨が体幹と関係しているのか、、、
今回は鎖骨と体幹の関係性について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
体幹を安定させるための前提となるポイント
まず、体幹を強くするために前提として知っておかなければならないポイントがあります。
それが、脇を使えるようにするということです。
脇が使えるというのは、脇の下の筋肉(前鋸筋)が働いて肩甲骨と腕の骨(上腕骨)が一直線になっている状態のことを指します。この状態になると、ゼロポジションと呼ばれる肩に最も負担が少ない位置を常にキープできるようになります。

また、脇の下の筋肉(前鋸筋)は脇腹(腹斜筋)や体幹のインナーマッスル(腹横筋〜横隔膜〜大腰筋〜骨盤底筋)まで繋がっており、脇を使うことによって、体幹のインナーマッスルまで連動して働くようになります。

脇が使えると体幹が安定して強くなるといったのはそのためです。
鎖骨が動けば脇が自由自在に使える
脇が使えると体幹は安定するようになる。
しかし、その脇を使えるようになるポイントがさらなる前提としてあります。
最初から脇を使い慣れていればいいのですが、ほとんどの人は脇を使うことに慣れていません。
ですから、脇を使いやすくするために、ある場所を動かせることが重要になってきます。
それが、冒頭で述べた鎖骨です。
鎖骨は肩関節の中で肩甲骨と接しています。
そのため、鎖骨周りの筋肉(大胸筋や三角筋、胸鎖乳突筋)が固まっていたり、それによって上手く動かないと接している肩甲骨が影響を受け、肩甲骨まで動きにくくなってしまいます。

脇を使えるようになるためには、肩甲骨が動きやすい状態である必要がありますので、鎖骨周りが固まっていないか。
正しく動かすことができるかどうかというのは、体幹を安定させ強くするためには、非常に重要になってくるのです。
脇を使えるようにする鎖骨のワーク
ワークを行う前に肩の動かしやすさなどをチェックしてみてください。
鎖骨をほぐすことで肩甲骨も動かしやすなるので、体幹の筋肉を使いながら肩を動かすことができるようになります。
1.鎖骨に沿ってグリグリとほぐしていく。
2.首の筋肉(胸鎖乳突筋)を掴み首を大きく左右に10回倒す。
(片方ずつ掴んで行うようにしてください。)
3.鎖骨を掴みながら肩を上げたら一気に力を抜いて腕もだらんとする。
4.最後に大きく前に倣えをし、さらに前に指先を突き出し、戻すを10回行う。肩甲骨を意識的に開いて脇の筋肉(前鋸筋の収縮)に刺激を入れる。
ワークが終わったら再度肩の動かしやすさをチェックしてみましょう。
挙げやすくなっているはずです。
これは、鎖骨が動かしやすくなることによって、肩甲骨が動かしやすくなり、それによって体幹の筋肉を使いながら肩を動かせるようになったためです。
鎖骨を動かせるようになることで、脇が使えるようになり、体幹が安定して強くなります。
スポーツを上達させることはもちろん、普段から体幹を鍛える機会がある方はぜひ、運動前にやってみてください。
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ヘッドトレーナー
<保有資格>
JCMA認定体軸セラピスト
JCMA認定ヨガセラピスト
RYT200
NASM-PES
NSCA-CPT
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