こんにちは、理学療法士の中山です。
「歩きたくない―」って道の真ん中で
駄々をこねているこどもをみたことないですか?
いろいろな要因の中で、疲れやすいのも1つの要因ですが
もしかすると、その疲れやすさはの原因は
足首の使い方に問題があるのかもしれません。
少し具体的に言うと、足首の筋肉の固さです。
こどもの疲れやすさと足首の固さに
いったいどんな関係があるのでしょうか?
一緒に見ていってみましょう。
〔足の疲れと足首の関係〕
足首の筋肉が固いと足裏にある土踏まずを
うまく形成することが出来なくなってしまいます。
この土踏まずは8~10歳で形成され、
地面からの衝撃を吸収する役割があります。
そのため、この機能がうまく働かないと
長く立ち続けたり、歩いたりしていると、
足に疲れが溜まりやすくなったり、
酷いと足や腰などに痛みが出るように
なったりもしてしまいます。
〔トラブルの原因となる足首の筋肉〕
土踏まずを崩してしまう原因の筋肉に
後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉があります。

この筋肉は土踏まずの形成に関わっている
筋肉なのですが、固くなって使いにくい状態だと、
土踏まずがうまく形成されなかったり、
形は出来ていてもその機能が発揮されなかったり
ということが起きてしまいます。
これらを解決するには、後脛骨筋をほぐして
使いやすくしてあげることが効果的です。
後脛骨筋を使いやすくするには
次に紹介する体操がおすすめですので
試してみてください。
〔足首の筋肉が使いやすくなる足首まわし体操〕
・内くるぶしの後ろから指4本分上のところを押さえる。
・押さえたまま足首を5回まわす。
・反対方向にも同じようにして5回まわす。
動画はこちら
https://youtu.be/nG3IYrpdBkw
この体操では、後脛骨筋を触った状態で
動かすことにより「ほぐす」と「使いやすくする」を
同時に行うことができます。
見た感じでは土踏まずがちゃんとあるから
大丈夫と思っていても、触ってみたら後脛骨筋が
意外と固かったということも結構あります。
足のトラブルは運動時の疲れやすさやケガなど
全身に影響するものでもありますので
ぜひ、試してみてください。
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
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