日本は和式の生活様式が至るところにあり、しゃがみ込むような動きは1日の中で数え切れないほどあります。
例えば、リビングなど床への立ち座りや靴を履くときなど、靴を脱いで床の生活が多い日本ならではだと思います。
ただ、しゃがみ込む動きがどうしても苦手な方もいます。
苦手な方は股関節が詰まるような感覚があると思いますが、そんな方はみぞおちをグッと押してみましょう。
おそらく痛みや硬さを感じたと思いますが、このみぞおちをほぐすことでしゃがみ込む動きが楽になります。
股関節のつまり
しゃがむ時に股関節がつまる理由の一つは、太ももの筋肉(大腿四頭筋)にあります。

太ももの筋肉は歩く時や階段を上る時など足を上げる動きをする時に使われる筋肉ですが、大きな筋肉(アウターマッスル)であるため、使いすぎると筋肉が固まりやすいです。
使いすぎて固まってしまった太ももの筋肉が股関節の動きを制限してしまい、深くしゃがんだ時に引っかかる原因になってしまいやすいのです。
深くしゃがむためにも、大きな筋肉ではなく、小さな筋肉、つまりインナーマッスルを使うことがポイントになります。
その股関節のインナーマッスルが股関節の付け根にある大腰筋です。
大腰筋はみぞおちから股関節の内側の付け根についてる筋肉です。

つまり、大腰筋を意識するためには、このみぞおちと股関節の内側の付け根をしっかりと意識して動かすことで、大腰筋を使っていくことができます。
股関節を動かすみぞおちと付け根の運動
みぞおちと股関節の付け根を使う運動を紹介します。
まずはみぞおちの運動を見ていきましょう。
<みぞおちほぐし>
1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。
3.みぞおちの力を抜きながら、背骨を前後・横・捻りと各3~5回ずつ動かす。
(参考動画)
<付け根の運動>
1.足を腰幅に広げ、つま先を前に向け、足の位置を揃える。
2.股関節のV ラインの真ん中(恥骨の横)を触りながら股関節を曲げてお尻を後ろに引く。この時裏ももが伸びているのと足の裏のアーチが引き上がっている感覚を確かめる。
3.股関節を視点に元の位置に戻っていく。
4.これを10回繰り返す。
(参考動画)
この2つの運動がみぞおちと股関節をつなげる動きになり、インナーマッスルの大腰筋が動きやすくなります。
インナーマッスルが働くようになれば、大きい筋肉である太ももの筋肉の固さも減り、股関節が引っかかりなくスムーズに動かすことができます
股関節が引っかかる人は、ぜひみぞおちと股関節の付け根を意識していきましょう。
今回紹介したアウターマッスルではなくインナーマッスルを使う運動は、しゃがみ込む以外の全ての動きに共通します。
みぞおちや股関節以外でもどういったところがポイントになるのか気になる方はぜひ下記をダウンロードしてみてください。
https://mag.metaaxis.co.jp/taikan/
<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
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