こんにちは
理学療法士の中山です。
昔と比べると、ゲームや各種の動画サービスなど、
知らず知らずの間にこども達の目は
かなり酷使され続けているように感じます。
こうした影響は単純に視力の低下を招くだけではなく
姿勢が悪化や体の柔軟性低下など、
様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
そんな目の疲れですが、実はふくらはぎと
ある関係があるのをご存知でしょうか?
ふくらはぎのある部分からをほぐしてあげることで、
こども達の目の疲れを癒やすことが出来るかもしれません。
今回はこどもの目の疲れとふくらはぎの関係について
一緒に見ていってみましょう。
〔こども達の目の疲れに対する調査〕
某企業によるこどもの目の疲れに対する調査では、
約7割の母親が「こどもの目の疲れを感じている」
と答えたそうです。
目に関する症状としては、
・目を細めて見ている
・テレビや本に必要以上に近付いている
・目が充血している
などが挙げられています。
ちなみに、こどもの健康に関する調査では
虫歯、アレルギーなどをおさえて、
視力に関する内容が最も関心が高くなっています。
このように眼に関しての関心は高い状態なのですが、
実際のところはどのように対処すれば良いのか分からない
と答えた母親達が7割だそうです。
ということで、まずは簡単に出来る
対処の方法から見ていってみましょう。
〔目の疲れに対する対処方法〕
長時間近い場所を見つめていたりすると
目は一時的に近視状態となってしまいます。
これが長く続いてしまうと、
目のピントを合わせてくれる筋肉が
固まってしまうため視力低下に繋がってしまいます。
そのため、疲れ目に対する対処法としては
手軽に行える順に、
1.目を休める
2.遠くを見る
3.体をほぐす
とすることをおすすめします。
目を休める、遠くを見るは最も手軽で
今までに耳にしたことがある方も多いと思います。
3の体をほぐすに関しては、
目の筋肉が首にある後頭下筋(こうとうかきん)
という筋肉と関係していることが理由です。

この後頭下筋は後頭部のすぐ下にある筋肉で、
目と深い関係にあるこの筋肉は、目が疲れてしまうと
連動してこの部分も固くなってしまいます。
また、この首の筋肉は背中の筋肉から足の後ろ側を通り
ふくらはぎの筋肉まで筋膜という膜で関係しているため、
目が疲れてしまうと体全体にその影響が出て、
・姿勢が悪くなる
・体が固くなる
といった視力低下以外の症状も出てしまいます。
〔からだのほぐし方〕
肝心のほぐし方ですが、10秒程度
軽くマッサージするだけで出来てしまいます。
先にも書きましたが、目と関係している後頭下筋は
筋膜を介してふくらはぎの筋肉とも繋がっています。
そのため、ふくらはぎをほぐすことで、
同時に後頭下筋を緩めてあげることができます。
次に紹介する方法で試してみてください。

・内くるぶしの後ろから
指4本分上(画像黄色丸部分)
あたりを10秒程ほぐしていく。
※強さは好みによりますが軽くても十分です。
※黄色丸部分は目安なのでだいたいの場所で大丈夫です。
意外かもしれませんが、目の影響は
全身に影響してしまいます。
また、目は変えの効かないものなので、
大事にしてあげるという意味でも
参考にして頂ければと思います。
ぜひ、試してみてください。
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
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