突然ですが、股関節の使い方に関して質問です。腰椎(腰の背骨)を柔らかく使えていますか?
これらの骨は、
- スポーツのパフォーマンス
- 日常生活での股関節の柔らかさ
- 姿勢の保持歩きやすさ
など、さまざまなパフォーマンスに影響を与えています。
股関節を柔らかくも機能的に使うためには、股関節だけを見ていてもなかなか変わりません。
腰椎周りの柔らかさが、どのように股関節に影響を与えているのかを一緒に考えていきましょう。
背骨がムチのようにしなるか?
腰周りには背骨しかありません。腸などの大切な臓器があるので、硬い筋肉によって守られています。腰椎周りにある大腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋といった筋肉が硬いままで柔らかく使えないと、上半身の力が下半身にうまく伝えることができなくなります。

背骨をムチだと想像するとイメージしやすいでしょうか?

腰椎や仙骨あたりが固いということは、ムチで言うと下の方が固まっている感じです。上半身で生んだ力が股関節につながる前に一度途切れて動きが乱れて伝わります。また地面を蹴ることで生んだエネルギーを上半身に伝えるときも同様で、腰の下の方で勢いが失ってしまいます。
これは、腰椎や仙骨と腸骨を繋いでいる骨自体が固くなっているわけではありません。先ほどお伝えした大腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋の筋肉が固まっていて、関節を制限していることが原因です。
これらの筋肉が柔らかくすることが腰椎の柔軟性を取り戻すための第一歩になります。腰椎周りが柔らかくなると、上半身と下半身の力が途切れずに伝えやすくなるので全身の連動性が上がるのです。
呼吸で腰の後ろを膨らませることができるか?
腰回りの筋肉が柔らかいか判断するための基準として腰の下の固さだけではなく、呼吸で腰の後ろを膨らませることができるか?も一つの大きな基準にすることができます。
次のワークをやる前に腰の後ろ側の固さを指で押さえて確認してみてください。
確認ができたら、次の呼吸法を試してください。
- 膝を立てて腰を少し丸めて、天井を見るように仰向けで寝転がる。
- おへそから指4本下のあたりに手を置く。
- 手を押さえている部分の床についている方の腰を膨らませるイメージで鼻から息を大きく吸う。(腰の後ろに入っていると、床を押している感覚が出るはずです)
- 息が吸いきれなくなるまで吸って腰の後ろ側を膨らませたら、ゆっくり息を吐く。
- 3〜4を3セット繰り返しましょう。
終わったら、下の体勢に戻り腰の後ろ側の柔らかさを確かめます。呼吸のワークをやる前よりも柔らかくなっていると思います。これは呼吸を使って内側から筋肉をほぐすことができたからです。
このワークをやることで、腰回りをほぐせるだけではなく横隔膜の働きも良くなります。横隔膜の働くことで股関節につながる大腰筋も連動して使いやすくなるので、股関節の動きを良くすることにつながります。

ぜひ股関節を柔らかく使うために、この呼吸のワークを寝る前などに試して、腰の筋肉を柔らかく使えるようにしていきましょう。
こちらの無料小冊子をダウンロードすると、呼吸のワーク以外にも体幹を連動させて使うための大切なワークを知ることができます。
この機会に自分の身体を整える方法を覚えてみてください。
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金田翔吾
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