人の動きには、単純なものから複雑なものまで様々なパターンがあります。
例えば「あの選手みたいに動きたい!」と思っても、そのためのトレーニングは何をしたらいいのか分からないと思います。
実は、どんな動きのパターンであっても基本となる、ある1つのエクササイズがあります。
そのエクササイズはかなり単純であり簡単な動きですが、そのエクササイズをすることであらゆる動き方を良くすることができます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
動きの構造を理解する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
動き方には様々なパターンがありますが、サッカーで例を挙げて考えてみましょう。
サッカーで豪快なシュートを決めるときは、
いきなりシュートの練習ではなく、
・止まってボールを蹴る
・動いたボールを蹴る
・相手を見ながら蹴る
・…
といったように、目標に必要な動き方を分析して、自分ができていないところに対して練習することで、それが達成されます。
これはどんな動きであっても基本的には同じであり、何種類もある動きが組み合わさっており、それを分析してエクササイズとして考えていくと、ある動きが基礎として見えてきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
すべての動きの基礎になる股関節エクササイズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
たくさんある動きの構造を紐解いていくと、全ての動きで必ず必要な要素が出てきます。
それは「そけい部」と「みぞおち」と「脇」です。
基本はこの3つであり、あとはその組み合わせ方や使い方、他の要素がどれだけ増えるかの違いとなります。
この3つをしっかりと使うエクササイズをすることで、あらゆる動きが動きやすくなったり安定したりします。
そして、この「そけい部」と「みぞおち」、そして「脇」を使った運動が股関節エクササイズです。
<股関節エクササイズ>
1.膝を曲げた仰向けになる
2.片方のそけい部を触ってそこを挟み込むように足をあげて下ろす
(膝は力を抜いて伸ばさない)
3.みぞおちを触って真裏の背中を地面につけるように軽く丸くなって足を上げて下ろす
4.両鎖骨の間(胸骨)を触ってそこを軽く丸めるように(軽く猫背になるように)して片方の足を上げて下ろす
実際に1、2、3、4と試してみましょう。
おそらく2よりも3、3よりも4の方が足も上げやすくなると思います。
この「そけい部」、「みぞおち」、「脇」を使った股関節エクササイズをした後に、苦手な動きをしてみてください。
きっといつもよりも動きやすかったり安定感がありませんか?
動き方は無限にありますが、実はどんな動き方にも共通の部分があり、そしてその部分を使ったエクササイズをすることで様々な動き方を良くすることができます。
股関節エクササイズ以外にもこういった共通の要素を使うエクササイズはまだありますので、興味があれば下記から参照してみてください。
<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
最新記事 by 吉田哲也 (全て見る)
- 身体に効くストレッチの秘密 - 2021年4月21日
- 短時間で効果を引き出す時短トレーニング - 2021年3月26日
- 自律神経を整える効果的な呼吸法 - 2021年3月19日