肩こりや腰痛は男女ともに自覚を感じる症状のトップであり、スポーツだけではなく日常生活をする上でも悩みの一つとなっています。
その対策として、「体幹を鍛える」人はたくさんいますが、実は体幹を鍛えても肩こりや腰痛といった症状が変わらない人もいます。
それは体幹を“使う”ことができていないからです。
体幹を鍛えるのではなく使うほうがなぜ良いのかがわかれば、きっとこれを読んでいるあなたも身体の症状を軽くすることができます。
体幹を鍛えることの落とし穴
体幹を強くするために、体幹を鍛えることに注目すると、もちろん見た目の筋肉はつきますが、身体にとってマイナスなことがあります。
それは、
・身体の動きが鈍くなる
・怪我をしやすくなる
ということです。
その理由を紐解いていきましょう。
いわゆる体幹を鍛える体幹トレーニングでは、腹直筋を主に使いやすいです。
腹直筋といえばお腹が6つないし8つに割れる誰もが憧れる筋肉です。
見た目はとても憧れる筋肉ですが、腹直筋はアウターマッスルでもあります。
アウターマッスルは建物でいうと外壁です。
壁が分厚いと見た目は頑丈かもしれませんが、頑丈なために柔軟性がなく、外的な衝撃には弱くなります。

このことから、アウターマッスルである腹直筋を鍛える体幹トレーニングでは、身体の柔軟性が衰え(=動きが鈍くなる)、怪我をしやすくなるのです。
体幹を強くする肝は体幹を“使う”
では体幹トレーニングでは何をするのか。
それは体幹を鍛えるのではなく“使う”です。
鍛えることと使うことの違いをシンプルにいうと、
・鍛える=アウターマッスルが主
・使う=インナーマッスルが主
です。
インナーマッスルが使われているということは、先ほどの建物の例でいうと柱がしっかりしているということです。
イメージとしては五重塔です。
五重塔はいわゆる壁となるものは強い構造ではありませんが、柱の構造はとても強いものになっています。
壁は強くない、しかし柱が強い構造の建物は柔軟性があり外的な衝撃にも強いです。
つまり、インナーマッスルを主とした体幹を使うトレーニングは、衝撃にも強い身体となり肩こりや腰痛といった症状も少なくなりやすいのです。
体幹を“使う”ためのポイント
では、インナーマッスルを主とした体幹を使うためのトレーニングに必要なポイントをお伝えしましょう。
そのポイントは身体の部位になりますが、重要なポイントは4つです。
それは左右の脇と左右の股関節(そけい部)です。
この左右の脇、股関節のクロスポイントを意識することで、前鋸筋、腹斜筋、腹横筋、横隔膜、大腰筋というインナーマッスルの筋肉の繋がりを使うことができます。

とても簡単でトレーニングには感じないかもしれませんが、脇と股関節を“使う”エクササイズをそれぞれお伝えします。
<脇を使う>
<股関節を“使う”>
これらを基本とすることで、体幹を“使う”ためのベースができます。
まずはこのエクササイズを習慣化して体幹を使うことから取り組んでいけば、きっと体幹が強くなる実感をすることができます
そのほかにも体幹を強くするためのポイントをまとめましたので、下記も参考にすればさらに体幹を使うことができるようになります。
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<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
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