足の裏を叩けばこどもの姿勢が良くなる

こんにちは
理学療法士の中山です。

こどもの姿勢を良くしようと思って
背筋を伸ばすよう言うことがあるかと思いますが、
実はこの方法って逆効果になってしまうことがあるんですよね。

それよりも、足裏のある部分を叩けば、
より効果的に姿勢を良くすることが出来たりします。

いったい何故、背筋を伸ばそうとするのが逆効果なのか、
また、足裏を叩くことがどうして良い姿勢に繋がるのか、
今回はこの2つの点について見ていってみましょう。

〔背筋を伸ばすと姿勢が悪くなる理由〕

頑張って姿勢を良くしようと思うと、
首や肩、肩甲骨の間にある筋肉に力が入ります。

確かにこれらの筋肉に力が入ると
いったんは背筋が伸びます。

しかし、これらの筋肉は疲れやすい筋肉でもあるため、
長時間力を入れ続けるというのはかなりの負担です。

仮に、長時間頑張って背筋を伸ばすことが出来たとしても
その疲労により筋肉が固くなってしまいます。

その結果、猫背や反り腰などを招き
逆に姿勢が悪くなってしまうのです。

〔何故足裏を叩けば姿勢が良くなるのか〕

具体的な足裏の位置としては内くるぶしの下あたりです。

この部分を叩く理由は2つあります。

1.姿勢を良くしてくれる筋肉がある。
2.骨で立つことができるようになる。

まず、姿勢を良くしてくれる筋肉に関しては
後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉です。

この筋肉は全身のインナーマッスルと繋がっているため、
意識せずとも自然に筋肉がからだを支えてくれるようになります。

次に、2の「骨で立つことができるようになる」ですが、
内くるぶしの下あたりに重心を置くことで、
からだは極力、筋肉に頼らずとも
骨で立つということが出来るようになります。

そうなると、からだに無駄な力みを作らずに済むので、
自然とラクに立てるようになります。

足裏の叩き方については次の方法で試してみてください。

〔足裏の叩き方〕

1.足の裏の内くるぶしの下をさわる。
2.片手をグーにしてトントンと軽く叩く。、
3.左右10回ずつ叩く。

足裏を叩く前後で姿勢の感じを比べてみると、
肩や腰周りの力が抜けて、自然な感じで
立てているような感覚があるかと思います。

悪い姿勢は、将来の肩こり・腰痛だけではなく
こども達の運動能力の低下を招いてしまうこともあります。

こども達の姿勢の予防や改善に
ぜひ、試してみてください。

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